<ヒューマン>
監督:オ・スンウク
出演:キム・ナムギル、チョン・ドヨン
さすが、です。
特別な事は起こらないのよ。特にひねった演出もない。
ありがちな事件。ありがちな展開。ありがちな終焉。
なのに。
2時間があっと言う間だったわ。
ナムギルさんとドヨンさんの2人だけでも十分、2時間のスクリーンを埋められるほど。
素晴らしい。
監督もセンスがいいよ。
どの画も無駄がない。
パク・ソンウンさんは今年の私のお気に入りなので。本当はもっと出て欲しかったけど。
ナムギルさんとドヨンさんのねっとりした掛け合いのみで、十分に満足したと言わざるを得ません。
ソンウンさんの出番が期待したほど無かったとは言え、ナムギルさんとのアクションシーンは凄かった!
超カッコ良かった!こればかりは「ありがち」じゃない。
斬新な動きで。2人の男がまさに「ぶつかり合う」。スマートだし。これぞまさに無駄が無く。釘付け。
そう言えば。
このてのハードボイルド系のお約束の、激しいエッチシーンが無かったんだよ。ちょっと驚いたわ。観終わって思い返せば、って感じだけど。
韓国映画の定番でしょ。やり過ぎエロシーン。しかもナムギルさんだよ?そりゃぁ期待するでしょ。
なのに。
無いんだね、これが。
でも。全く構いません。そんなのあっても無くても。いや、逆に無くていいのかも。特に必要ないもの。
直接的なシーンが無くても、十分過ぎるくらい伝わる男女の艶っぽさ。素晴らしい。
あと。ラストシーン。
ナムギル作品を観てる人ならみんな、きっと同じ感想を持つはず。詳細は勿論、言えないけど。