<ヒューマン・家族>
監督:ユン・ジェギュン
出演:ファン・ジョンミン、、キム・ユンジン
語りたい事は色々あるんだけど。取り敢えず。泣いた。
今年一番の大泣きと言えば『レッドファミリー 』なんだけど、あれはラストの方で突然たくさん涙が出るパターン。
こちらは開始15分くらいで泣いて。その後、ラストまで何度も泣ける場面がやってくる。という感じ。
戦争に翻弄された人生。映画的な凄いヒネリやエンターテイメント要素は無いので、作品自体の好き嫌いは分かれるでしょう。
私も「お気に入りの映画」には分類出来ません。
それでも、「特別なお気に入り」には入ります。
だって。ファン・ジョンミン兄貴がさすが過ぎて。本当に素晴らしいのですよ。
先ずは、年寄り演技が完璧!
若者時代はCGの力を借りているとしても、年寄り演技は俳優さんの力頼りですもん。
奥さんのキム・ユンジンさんも、母親のチャン・ヨンナムもオバアちゃん扮装をしている訳ですが、二人共やっぱりどっかコスプレ感が拭い切れない。
それは私がいつも思う、仕草や歩き方、なんだよね。どうしても若さが顔を出しちゃう。
ステキな俳優さんだと思っているチョン・ジョヨンさん(『黒く濁る村 』)や、パク・ヘイルさん(『ウンギョ ~青い蜜 』)だってコスプレ感があるというのに。
ジョンミンさんはゼロです。完璧にお爺さんなのです。
時代を表現するのに有名人を登場させるのが面白かった。
「現代(ヒョンデ)」の社長とか、デザイナーのアンドレ・キムさんとか。知っていると笑えます。
あと。
ユノさん。東方神起の。
ちょっとだけ出ます、って言うのは知っていて。
ちょっとなのに、ガンガン宣伝に利用されてるのはどうかと思っていて。
でもね。
確かにちょっとだけの出演だったけども。とってもカッコいい役だったの。これならファンのお姉様方も満足されたんじゃないでしょうか。
ファンらしき方々、本当に多かったよ。ファンの力をバカにしてはいけないわね。
実際、平日だからってネット予約しないで行ったら、2時間以上前だったのに売り切れてたもん。ビックリした。
慌てて有楽町から新宿に移動したんだから。
ま、お陰で。ついでに「国際市場で逢いましょうコンセプトショップ」なるお店にも行けて。
(壁に貼られた)コップンの店に座るジョンミンお爺さんと一緒に、釜山名物をつまみにマッコリなど飲めまして。楽しかったけども。
止められなくなって。カン・ホドンさんの店に移動して、ビールとチキンをたくさん食べたよ。
そこのお店、お客の半分以上が韓国人だから。なんだか今年の夏の渡韓に暗雲が立ち込めている今、韓国語に囲まれてお酒を飲んでいると韓国に来たみたいで。嬉しかったわ。
とにかくね。
もうとっくに観ているはずが、色々な理由で延びに延び。相当ハードルは上がってたんだけど。
それでも良かった。
お兄さん。頑張った。辛かったね。
私も、あの偏屈な爺さんをギュッと抱きしめてあげたかったです。