鎌倉散策 鎌倉歳時記 鎌倉三十三観 御朱印巡礼(一)はじめに | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 鎌倉三十三観 御朱印巡礼を記していく前に、観音様とは如何なる仏様なのかと説明すると、人の苦しみの声を聞き、慈悲の心で救いに駆け付ける仏教の菩薩を言う。

観音菩薩は、正式には観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)、または観自在菩薩(かんじざいぼさつ)と呼ばれ、仏教における菩薩の一尊である。菩薩は、悟りを目指して修行を続けながらも、苦しむ人々を救うことを優先する存在であり、観音菩薩はその代表的な存在である。そして、人々の心を察知し、必要に応じて救済の手を差し伸べることから、古くから「観音さま」と親しまれている。又、悟りを開いた仏が、如来である。 

三十三観音霊場巡拝とは、説明した通り、観世音菩薩、観自在菩薩等、又、沢山の呼び名を持たれ、悩める衆生(しゅじょう)の声を広く聴いて救いの手を差し伸べる慈悲深い菩薩となり、多くの衆を救い出すために、観音菩薩は三十三応身と言い、様々な姿に変わって私たちを救ってくださるという。 この「三十三」という数に合わせて始められたのが、三十三観音巡拝となった。

 

 「観音」と言う名前の由来は、サンスクリット語のアヴァローキテーシュヴァラ(Avalokiteśvara)を漢訳したもので、「世の人々の苦しみの音声を観じて救う」という意味がある。ここで「観る」と「聞く」は仏教では同義とされ、苦しむ人々の声に耳を傾けることを表す。また、「観自在」は、玄奘三蔵による翻訳で「観察された(avalokita)+自在者(īśvara)」の意味を持ち、自在に真理を見通して救うことを示す。

慈悲と救済は、観音菩薩は大慈大悲の象徴であり、経典『観音経』には「観音菩薩の名を一心に唱えれば必ず救ってくださる」と記されており、信仰の対象として広く親しまれている。阿弥陀如来の化身ともされ、三十三通りの姿に変身して現れると信じられており、観音菩薩は、人々の苦しみの声を聞き、慈悲の心で救いに駆けつける仏教の菩薩を示す。又、観音菩薩は、悟りを目指す菩薩でありながら、あえてこの世に留まり、人々を救う慈悲の象徴でもあるので、その名前や姿、経典での教えを通じて、苦しむ人々に寄り添い、救済をもたらす存在として、仏教信仰の中で非常に重要な位置を占めている。

 

 鎌倉三十三観音霊場は、大正から昭和初期にかけて設立された霊場で、江戸時代に成立した鎌倉郡三十三箇所を元に作られた。そして、鎌倉三十三観音霊場巡拝は、すべての札所が鎌倉市中心部にあり、比較的に回りやすい霊場巡拝である。もう何度も参っている寺院であるが、慈悲深い観音菩薩、観音さまにお会し、鎌倉三十三観音霊場巡拝を始めてみたいと思った。まず、御朱印帳であるが、昔から、経文を書き写してそれを御寺に納めた方々に、その証として、お寺の宝院を押して渡されていた。それが今に続く御朱印帳の由来である。生涯、御朱印帳を自身のお守りとして大切に報じするものである。他の御朱印と混同せずに、巡礼の結願を望み、一冊にまとめられた方が良いとされる。そして、基本的には、一番礼場、あるいは一番札所なり、順番に御朱印を戴いた方が見栄えが良い。又、御朱印の最初は、開いた項ではなく、二項目、一枚目を開き、その右に戴くのが基本らしい。したがって二項目から始まるという事である。墨書きの御朱印のため墨が写る事があるからであるからで、御朱印を戴いた項には写らないように紙を添えていただいているが、そうでない所もあり、寺院によって異なる面もあるからだ。又御朱印帳に、観光スタンプ等を押す事は、大きな間違いである。

 私は、鎌倉三十三観音霊場の一番礼所の杉本寺で、御朱印帳を買い求め、戴いた御朱印は一校目に墨書き御朱印がなされていた。よって、そこから始めたが、寺院によって御住職や関係者から、前述したようにするのが作法との事を聞かされた。又、全く咎められることなく、各項連続で一項ずつ記載する事に問題視されない寺院もある。その際は写らないように、半紙を添えて置く事も必要である。また、御朱印帖の項の上隅に鉛筆で三十三か所の順番の寺院名を入れておくと、便利で、順番に御朱印を戴く際に、此処に記載お願いしますと言えるからである。

 

 鎌倉三十三観音霊場は、鎌倉市の鎌倉地区に存在するが、十二所方面、二階堂、扇ヶ谷方面、雪ノ下、大町、材木座、極楽寺、北鎌倉に別れており、記載の順番を間違いなく記していだだくためでもある。少なくとのも、四日程度はかかるが、のんびりと地区ごとに巡礼して鎌倉を楽しむのも良いと思う。そして霊場巡拝は本来、宗教的な行事であるため、まず寺院に入り礼拝してから御朱印を戴くのが基本であるが、最近では、外国人観光客も御朱印を戴いており、高徳院や長谷寺、北鎌倉の円覚寺塔頭、建長寺塔頭等は、二三十分待つ事も有るので、まず御朱印受付所に向かい、お預けしてから、参拝するのも良い。ほとんどの寺院では、その場で書いていただけるので、まず本殿で手を合わせてから御朱印をお預けする。また、御都合があり、受付を閉められて、書置きを置かれている場合もあるので、志納をして、書置きのご朱印を頂く事もある。志納は寺院により異なり、三百から五百円である。この鎌倉三十三観音霊場巡礼において、御朱印を戴いた際に、御住職と話をした内容なども記していきたいと思う。寺院の記述は、令和元年から二年にかけて「鎌倉散策 鎌倉歳時記」で記した寺院の紹介を元に改めて用い、今回の御朱印巡拝での内容を追加した。

 

 鎌倉三十三観音。第一番杉本寺、第二番宝戒寺、第三番案養院、第四番長谷寺、第五番来迎寺(西御門)、第六番瑞泉寺、第七番光触寺、第八番明王院、大工版浄明寺、第十番報国寺、第十一番延命寺、第十二番教恩寺、第十三番別願寺、第十四番来迎寺(材木座)、第十五番向福寺、第十六番九品寺、第十七番補陀洛寺、第十八番光明寺、第十九番蓮乗院(光明寺塔頭)、第二十番千手院(光明寺塔頭)、第二十一番成就寺、第二十二番極楽寺、第二十三番高徳院、第二十四番寿福寺、第二十五番浄光明寺、第二十六番海蔵寺、第二十七番妙光院(建長寺塔頭)、第二十八番建長寺、第二十九番龍峰院(建長寺塔頭)、第三十番明月院、第三十一番浄智寺、第三十二番東慶寺、第三十三番仏日庵(円覚寺塔頭)。

 

 これから少し経つと、八月も終わり、九月の彼岸過ぎには鎌倉も歩きやすくなるので、近隣の方々は是非ともお参りをお勧めしたいものである。     ―続く―