鎌倉散策 鎌倉歳時記 令和五年二月の鎌倉の行事 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 令和五年一月は、元旦から中旬にかけて暖かく過ごすことが出来た。十二日から十五日にかけては十三度から十五度と三月下旬・四月初旬の暖かい気温の日が続き、暖冬の気配を感じる。しかしその後は、平年の気温に戻り、二十五日には全国各地で大寒波と大雪にさらされた。昨年の一月六日に鎌倉は雪に覆われ、四年目にして北鎌倉の雪景色を撮影できた。今年の北日本と日本海側での積雪は、人々の生活に影響を与えている。私が住んでいた関西圏では、三重県四日市の新名神高速道路の積雪による十時間以上の立往生は、本来考えにくい。従来の名神高速道路の養老・関ヶ原・米原においては、冬場は降雪のため避ける。関ヶ原の降雪は記録にも残っているくらいだ。そのため新名神高速道路の甲賀・信楽では積雪は有るが、道路上に影響が出る事は少ないために利用が多くなっている。この寒気は、温暖化の進行状況の過程で海氷が解けて北極の寒気が偏西風により南下したためとされる。毎年、この様な被害が出る事は日常となっており、即刻、世界中の人類がこの局面に対して考え、行動していかなければならないが、ほとんど進んでいない状況に苦慮する。

 

 苦言はこの程度にして、令和五年二月の鎌倉の行事に移らせていただく。今年の二十四節気の立春は二月四日土曜日である。本来なら少しずつ暖かくなり、樹々の花の蕾が見られ、春の気配を感じるようになる。日の出の時間が六時四十一分、日没が十七時八分と次第に日が長くなってきた。しかし、二月は北日本は気温が平年より低めであるが、その他の地域では平年並みの気温が続くらしい。鎌倉の二月の行事は、そんなに多くないが記載させていただく。

 

・二月三日金曜日、節分祭・節分会が各寺社で立春の前日に行われる。本来、旧暦にあたる正月の行事として行われていた。邪気の訪れを防ぎ、旧年中の穢れを祓う行事である。しかし今年度は鶴岡八幡宮、鎌倉宮、建長寺等中止との事。長谷寺は法要が十一時、豆まきは、規模を縮小して十一時半より開催。感染症拡大により中止の可能性ありとの事。鎌倉宮は、豆まきは中止であるが、十五時時から節分祭神事、鬼やらい神事が行われる。当日お詣りの方に福豆など福もの頒布。長谷寺TEL0467-22-0981。

  

・二月五日日曜日、初午祭が丸山稲荷・佐助稲荷等で行われる。この日が令和三年の初午の日となり、春の農作業開始を前に農業神である稲荷神に豊作を祈願する。農業儀式であった。また、お稲荷さんの誕生日が二月七日の初午の日であった事から祀られた。和銅四年(711)京都伏見稲荷山大神では祭神の宇迦御霊神(うかのみたまのかみ)が稲荷山に降り立ったと言われている日であると伝わり、全国に広がったとされる。古来は立春以降の最初の馬の日とされていたが、新暦によりその年の最初の牛の日となり、農業開始にはまだ寒さが残る行事になった。十四時から開催されるようだが氏子・関係者のみと思われる。

・二月八日月曜日、針供養が荏柄天神で行われる。使い古した針をねぎらいと感謝を込め豆腐に針を刺して供養し、そして、針仕事の上達も祈願される。日本特有の精霊信仰であり、感謝の気持ちが込められている。欧米での霊的(霊力的)存在が肉体や物体を支配する精神感への精霊信仰(アニミズム)とは少し違う様に思う。十時半から十五時開催されるとの事。紅白の梅の花も咲き出す頃。荏柄天神TEL0467-25-1772。

 

・二月十一日土曜日、鎌倉宮、鶴岡八幡宮で紀元祭が行われる。神武天皇が橿原の宮にて即位された第一日目を建国の起源とされ、新暦換算により二月十一日が紀元節と定められた。昭和四十一年に建国記念日と改称され制定されている。各地の神社において建国の祝い、神武天皇の偉業を讃えたのが紀元祭である。開催不明。

・二月十一日木曜日、建国記念日に大國禱会(だいこくとうえ)が長勝寺で行われ、千葉法華経寺で百日粥をすすり、水行の荒行を終えた修行僧が長勝寺で最期の冷水を浴びて寒中荒行を奉じる。国家安泰と世界平和を祈願する。今年度開催不明。

・二月十七日金曜日、鎌倉宮、鶴岡八幡宮で祈念祭が行われ、五穀豊穣を祈念する祭りである。開催不明。各行事は、拝観の際は寺社等に確認していただきたい。

 

・二月二十三日木曜日、鎌倉宮、鶴岡八幡宮で天長祭が行われる。天長とは、天地とともに聖寿の限りなきことを言祝ぐという意味で、天長祭は天皇陛下のご誕生を祝い、聖寿の長久を祈る。時間等は鎌倉宮はTEL 0467-22-0318。鶴岡八幡宮TEL0467-22-0981。