鎌倉散策 鎌倉歳時記 令和四年十二月の鎌倉の行事 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 今朝、起きると曇天の天気。毎朝、近隣の神明神社に参詣に出るが、住居の扉を開けると生暖かい空気でムッとした。曇天の中、曇り空に輪のかかったような太陽と北鎌倉から市中にかけての空が暗い積乱雲に覆われており気候は異常である。

 

 あと二日で師走、十二月に入るが、今回のコロナ感染症の増加は緩やかであるか確実に増加している。十一月二十六日の土曜日は、全国125327人、前週89887人で3万6千人増加。十一月の死者数は三千人近くに達するだろう。私は十一月中旬にインフルエンザワクチンを接種し、十二月中旬にコロナワクチン五回目の接種を予約している。一・二回目をファイザーのワクチン。三・四回目をモデルナのワクチンにしたが、四回目に副反応が出た。夜中に強い悪寒を感じ、三十八度五分の熱を出す。熱は翌日の夕方近くで平熱に下がったが、ほぼ一日中寝込んだ。五回目を接種するか考えていたが、もしも自身がコロナに罹った場合は、この様な状況になるのだろうと思う。また免疫抑制剤を服用しているため、リスクを考えて今回はファイザーのワクチンに戻して受ける事にした。ファイザーの二価ワクチンは、従来になかった下痢の副反応があるため注意が必要である。この冬は、インフルエンザとコロナ感染症が増加するとみられるため、配慮が必要である。先日、抗原抗体検査キット医療用を一つ買った。検査用も多く出回っているが、感度が低いので注意が必要。医療用は、広域展開している調剤薬局に行けば、一個二千円で購入できるので準備しておくことが望ましく思う。

 このコロナ感染症の増加の中、鎌倉の十二月の行事を記載するのには抵抗があるが、ストレスの高まる中、少しでも役立てばと思い記載する事にした。鎌倉の十二月の行事は、夜の行事やライトアップ、そして屋外の行事が多い。また中旬まで鎌倉周辺の切通の紅葉も美しい。お越しの際は、感染対策を行い、注意して楽しんでもらいたい。

 

覚園寺では、十二月十日まで紅葉のライトアップが行われている。鎌倉の二階堂周辺は鎌倉でも紅葉の美しい土地で紅葉ヶ谷の中にある獅子舞周辺は十二月一日前後が美しい。覚園寺の薬師堂、黒地蔵堂の庭は自然豊かな庭であり、日中でも美しいが、ライトアップされた紅葉は格別であると思う。二十四日の日に伺ったが、夏の黒地蔵の縁日よりも境内があまりにも暗く、季節に色着く紅葉を伺うことが出来ず、足元に注意が必要なほどである。薬師堂周辺の素晴らしい庭と紅葉は日中の方が良いと思われる。

 

長谷寺では、十二月十二日まで紅葉のライトアップが行われ、毎年伺っているが、黄色や青色にライトアップされた寺院の紅葉の美しさに感銘する。夕方から日の沈むころは稲村ケ崎を移す風景は素晴らしい。また、十二月十八日の日曜日、長谷寺の参道で歳の市が行われる。出店では達磨、暦、熊手など新年を迎える縁起物や菓子などが売られ、鎌倉で唯一残る歳の瀬の風物詩である。長谷寺が十六時半から無料拝観になり、夕方から出かける事でより一層縁日を楽しむことが出来る。三十一日、除夜の鐘と零時を過ぎると六千の蝋燭に火が灯され万燈籠が行われる。

 

まんだら堂やぐら郡は、十二月十三日までが秋の期間限定の拝観が行われている。図師氏の教育委員会が管理されており、このやぐら郡の大きさに驚かされる。京急バス(31系統)鎌倉駅東口から緑ヶ丘入り口で下車、名越切通、まんだら堂やぐら郡、お猿畠の大切岸、関東富士見百系、衣張山、浄明寺と下りる衣張山ハイキングコースは意外と楽で二時間ほどの行程である。

円覚寺では、十二月八日木曜日、成道会(じょうどうえ)、仏殿にて行われるが今年も見学不可である。成道会は釈迦がブッタガヤの菩提樹の下で成道(悟りを開いた)されたことを記念して行う法要である。例年仏殿の釈迦如来像の前に釈迦が悟りを開いて修業した山から下りてくる姿を描いた「出山釈迦図」を掲げて儀式が行われる。十二月三十一日火曜日、除夜念誦、仏殿にて行われるが見学不可である。仏殿の一角にある土地堂の前で北条時宗公の位牌を中心に左右に伽藍神が安置され、その後に舎利殿に移動し読経が行われ、最後に「庭間触礼(ていかんそくれい)」と呼ばれる儀式が行われる。舎利殿に移動する惣領の列は見る事が出来るらしい。同日、舎利殿での除夜の鐘は惨敗不可であり、弁天堂にて国宝の洪鐘による除夜の鐘は見学可である(円覚寺年間行事と法要から引用)。

 

 

鶴岡八幡宮では、十二月九日金曜日、地久祭が行われる天皇陛下御生誕の「天調査委」に対して皇后陛下の生誕を祝し祈り行われる祭事である。老師の「天長地久」の言葉から用いられた。午前十時祭典、十七時御神楽との事。

十二月十六日金曜日、御鎮座記念祭が行われる。この祭典で行われる御神楽は鶴岡八幡宮創建当初彼伝わる物で、八百年余りの歴史を持つ。源頼朝公の先祖源頼義が源氏の氏神である京都の石清水八幡宮を由比郷鶴岡へ勧請し、後頼朝がこの地に遷し京都した。その後町屋からの火災により社殿焼失し、頼朝により直ちに最高がなされ、建久二年十一月二十一日に京都より伶人多好方を招き御鎮座記念祭を執行した。浄闇の中、篝火に映る舞姿は雅で幽玄の世界偲ばす鎌倉ならではの行であり、午前十時、祭典。午後五時に御神楽が行われる。大祓い、一年の厄を祓う儀式で茅の輪をくぐり、紙の人形を身体に寄せ、その後奉納する。十二月三十一日十一時、十三時、十五時におこなわれる。三十一日に密にならないように舞殿横に茅の輪が設置されている。古神札焼納祭十六時。除夜祭は、十七時に行われる。

 

鎌倉の除夜の鐘は、十二月三十一日、各寺において催されるが、今年において事前に確認された方がよいと思う。私は住居から遠いが、扇ヶ谷の浄光明寺に行く。不動堂で護摩供養がなされ、この日のみ御開帳される不動明王様にお参りし、お札を頂き、除夜の鐘を撞かせてもらう。御住職に連絡させて頂き例年通り行われると聞く。鐘はアルコール消毒液を横に置き撞かせて頂けるとの事だ。昨年は寒い中、出かけ住居にたどり着いたのは一時半を過ぎていた。

鎌倉での除夜の鐘を撞かせてもらえるのが、円覚寺、東慶寺、浄智寺、建長寺、薬王寺、浄光明寺、大船観音、龍宝寺(龍寳寺)、杉本寺、瑞泉寺、長谷寺、光明寺、青蓮寺、満福寺、本覚寺、妙法寺、海蔵寺、明王院があるが、拝観料必要、先着順、整理券配布、百八人限定等がある。コロナウイルス感染症に対して中止、また見学のみとなっている寺院もあるため事前に確認をされた方が良いと思います。三十一日の除夜の鐘を撞くことで自身の煩悩を一つ消せたように感じ、その年の最後の風情を感じさせてもらえる。