今年、鎌倉の五月下旬の天気は例年のように良い天気が続いている。月末に入り夏日にはなるが三十度には達していない。各地域で三十度に達しているところも見られるが、鎌倉ではまだ二十七・八度と言ったところである。昨年は、中部、近畿地方以南は、すでに五月に梅雨入り宣言が出された。関東甲信越地方は、梅雨っぽい曇天の天気が続き、一日の間に雨が一時的に降る日も多く、また空に晴れ間が見える日もあった。なかなか梅雨入り宣言が出されず、関東の気象庁が梅雨入りを出しそびれた模様であった。例年は六月七日前後に梅雨入りする。一番よい季節を逃したようで、もったいなく思ってしまった。今年は、良い天気が続き、例年のような梅雨入りになりそうである。
先週に十二所の松久寺、北鎌倉の東慶寺とイワタバコを見に行ったが、まだ蕾の状況であった。今年は例年と同じように六月初旬に咲くと思われ、今週の水曜日くらいから一週間が見ごろと思われ、白いイワタバコを探してみるのも面白いと思う。六月の鎌倉の行事は、それほど多くないが挙げさせていただく。
・六月一日から十一日まで金沢街道の十二所の稱名寺でホタル観賞会が行われる。境内が解放され蛍が鑑賞できる。雨天中止、午後九時まで開門。称名寺(今泉四丁目)☏0464-45-1774
(写真:十二所 称名寺)
・六月六日、葛原岡神社で葛原岡神社例祭が行われる。由比ガ浜一帯の鎮守社であり、葛原岡神社は、明治になり創建されたため、起源は新しい。明治以前は、まだ海岸線で、共同墓地等も存在し、明治に入り、海水浴が健康に良いという理由で、避暑を過ごすためこの辺りに別荘が立ち並んだ。そして、由比ガ浜一帯の鎮守社として定められた。第一日曜日に神輿が出て氏子が由比ガ浜、佐助一帯を回る。今年度は神前祭と墓前祭が行われるが、本祭の神輿行幸は中止との事である。
(写真:葛原岡神社と日野俊基の墓)
・六月十一日土曜日に鶴岡八幡宮で蛍北条祭が行われる。境内の柳原池の畔で神職により蛍が放生される。「蛍北条祭は蛍の生育と放生を通じて豊かなと生命の尊とを思い、その中で生きる私たちをお護りくださる神々の感謝の気持ちを伝えるお祭りである。祭典は十九時から行われる。
(写真:五社神社)
・六月十一日土曜日、五社神社例祭、材木座の氏神である五社神社は町内の五社が合祀されたことから五社神社とされる。十一日の宵宮祭、見目明神祭、十四日火曜日の三つ目神楽は中止。十二日午前十時から例大祭を執り行われるが、式典は関係者のみとされる。
・六月二十八日、由比ガ浜海岸ほかで、海開きが行われ海岸に祭壇を設け、神職によりお祓いの後、巫女による米が奉納される。
・六月三十日、鶴岡八幡宮・鎌倉宮で大祓式が行われる。半年の罪や汚れを祓い清め無病息災を祈念する。鶴岡八幡宮では十一時、十三時、十五時、十七時に行われ、十七時の大祓いが主体である。
鶴岡八幡宮 ☏0467-22-0315
ほぼ二年半のコロナ禍の中、中止されていた行事も少しずつではあるが、行われるようになってきた。大変喜ばしい事であるが、まだまだコロナウイルスの脅威が取り払われたわけでなく、個々の感染対策を必要とされるので、その対応をお願いしたく思う。