鎌倉散策 令和四年年一月の行事 | 鎌倉歳時記

鎌倉歳時記

定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 

(写真:鎌倉 円覚寺 正続院舎利殿)

 令和三年も後とわずかな日となった。一年が、あっという間に過ぎ、新しい年を迎える。今年一年は、オリンピックや、デルタ株コロナウイルス感染症の感染拡大により医療崩壊も各地で起こった。ワクチン接種も進み、九月からは感染者も減少しだし一息の安堵を得たが、十二月半ばより日々増加が再び始まり、オミクロン株の市中感染者も発見された。クリスマス、年末年始で人が移動する中、確実に第六派の感染拡大が身近に迫って来ている。従来通りの感染対策を行っていれば、ワクチン接種者は特に恐れることは無いと思う。

本来、一月は鎌倉の行事が多く、楽しみな月であるが、昨年と同様、鎌倉での多くの行事か中止、関係者のみ、延期、規模縮小と対応されておられる。とりあえず鎌倉の一月の行事と開催状況を記載させて頂く。

 円覚寺では、一月一日から三日の三が日、国宝舎利殿の参拝が可能になる。

 

 

 

(写真:鎌倉 鶴岡八幡宮 除魔神事と手斧始式)

 鶴岡八幡宮では一日、神楽始式が行われ舞殿で地元小学生による「八乙女の舞」が奉仕されるが中止と思われる。一日から六日、御神印を参拝者の額に押し当て、病気平癒、厄除、無病息災を祈念する。四日に手斧始式は建築関係者の仕事始めとして、古式ゆかしい装束で当時の建築工事の所作が再現されるが、本年も祭典のみ執行。木曵や梯子乗は行われない。五日、除魔神事鎌倉時代から続く武士の事始め、的の裏に「鬼」の文字が書かれ、その大的を射て邪を祓う儀式であるが、祭典のみ執行。神事の拝観は行われない。成人の日、成人祭が行われるが事前予約との事。十五日土曜日午前七時から左義朝神事は行われるようだ。一般に「どんど焼き」などといわれる行事である。お正月の門松や注連飾りによって迎えた歳神様を浄火で焚き上げることにより浄火とともに見送る意味があるとされるお祭りです。返納された門松、注連縄、古神札などを積み重ねて焼納する。☏0467-22-0315。

 

(写真:鎌倉本覚寺 初えびす)

本覚寺の初えびすが一月一日から三日にかけて、また十日の本えびすは商売繁盛の神・戎神の祭礼である。本覚寺の蛭子堂の蛭子神は一般的な蛭子神とは違う厳しい顔立ちで岩の上に座られ、源頼朝が幕府の守り神として蛭子堂が立てられ祀ったとされる。烏帽子を着けた福娘が笹の譲渡、福餅・甘酒をふるまわれる。令和四年もコロナウイルス感染症防止のため除夜法要は行われず、鎌倉えびす、十日えびすは、福娘がいない中で縁起物の福笹、その他縁起物をお授けされるとの事。本覚寺 ☏0467-22-0496.

 

(写真:鎌倉本覚寺 本えびす)

 一月二日十時頃から、船おろしが坂ノ下の海岸・材木座海岸で行われ、坂の下の漁師による仕事始めの儀式であり、船の上に美しく彩られた刺し子の半纏を着た船主が、黄金が漁によって帰ってくるようにと海に向かって蜜柑を投げ大漁と航海安全を祈願される。令和四年も規模を縮小し蜜柑のふるまいは行われないようだ。また、十一日には船おろしが坂ノ下の海岸・材木座海岸で行われる。鎌倉漁業協同組合☏0467-22-3403.

 一月四日九時に腰越漁港で腰越の漁師の仕事始めで、漁師の航海安全と豊魚を祈願する。腰越漁港☏0467-32-4743。 

 

 

 

(鎌倉:白山神社 大注連祭)

一月六日、八雲神社(大町)に神主が鎌倉古来から行われる湯花神楽を舞い、氏子の繁栄と世界平和を祈念される。令和三年に限り一般へのまき者は無いとの事。一月八日、白山神社で大注連祭が行われるハガチ(百足:むかで)を模した大注連は、その日に造られ七五三と縄先が分けられている。午前九時頃から編始め、編みあがった後、十一時半ごろに式典が行われる。稲荷神社☏0467-47-4798。

 一月十一日十時頃から、汐まつりが坂ノ下海岸で改心を鎮め、航海安全と豊魚を祈願される。鎌倉漁業協同組合☏0467-22-3403。同日、五所神社による潮神楽が材木座海岸で行われるが潮神楽は中止、十一時頃からどんど焼きのみ行われる。

一月十三日、虚空蔵堂で護摩焚き供養が行われ、成就院の向かいの虚空蔵堂がこの日だけ開帳され護摩を焚き読経される。関係者のみで行われ、一般者は堂内に入ることは出来ず、祈祷・お札は郵送での申し込みになり当日申し込みは出来無いとの事である。成就院☏0467-22-3401。

  

(写真:鎌倉 虚空蔵堂と宝戒寺で聖徳太子講)

 一月十六日、円応寺で閻魔縁日が行われる。地獄のふたが開き、全ての餓鬼が解放される日。八月十六日にも行われる(開催不明)。

 一月二十二日午後一時から宝戒寺で聖徳太子講が行われ、市内の建築関係者の植木や、石屋等が集まり護摩を焚いて読経が行われる(例年、屋外で行われている行事のため開催される)。

 一月ニ十五日、常楽寺で文殊祭が行われる、秘仏の文殊菩薩座像がこの日に御開帳され、多くの僧により転読が行われるが、本年も中止との事。

 

(写真:鎌倉 浄楽寺文殊祭)

 一月二十五日、十時三十分から荏柄天神で筆供養が開催される。祭神の菅原道真は学問の神様として尊敬されている。初天神のお祭りの中で筆供養が行われます。使い古した筆や鉛筆等を感謝の気持ちを込め焚き上げ、筆の上達、学力の向上を祈願します。荏柄天神☏0467-25-1772。

 

 一月ニ十八日、五代堂明王院で本尊の不動明王(国重文)の安置されている本堂で護摩焚き供養が行われる。毎月ニ十八日に行われ、この日は発不動と呼ばれ、一年の無事、息災を祈り護摩の炎で御加地された護摩札を求め参拝者が集まる。鎌倉時代には不動明王を本尊とし鎌倉の鬼門除けとして五代堂明王院が建立された。令和四年も堂内に入る際の人数制限があるとの事。五代明王院☏0467-25-0416。

今年のブログ配信は今日で終了させていただきます。来年は一月四日から配信させていただく予定です。良いお年をお迎えください。そして、令和四年はコロナウイルス感染症に打ち勝つ年でありますように。

 

(写真:鎌倉 五代堂明王院 護摩焚き供養)