今朝、午前中は晴れとのことで、ブログを配信した後に浄明寺にある松久寺と北鎌倉の東慶寺にイワタバコを見に行った。今年は、例年に比べ、鎌倉の花の開花は一・二週間、咲くのが早くなっているので、確認したかった。イワタバコは蕾が出始めて二週間ぐらいで枯れてしまう。なかなか巡り合うのは難しい。しかし咲く場所の日当たりの条件や湿度などで、一斉に咲くのではなく、ずれ込む、したがって蕾が付き始めて、一・二週間かけて咲くため三週間ほどは見ることができ二週目あたりが多く咲くため一番美しい可憐な状態で見ることができる。松久寺に行くには車が便利なので、まず松久寺に行き、帰りに東慶寺によることにした。九時二十分に住居を出て金沢街道の松久寺に向かう。まだ朝が早めだったために、鎌倉街道もそんなに渋滞はなく、金沢街道に入り泉水橋で右折し少し行くと松久寺に着く。九時五十分には着くことができた。
松久寺は鎌倉散策で令和元年十一月五日「金沢街道 松久寺」と令和二年六月十九日「松久寺 イワタバコ」で取り上げさせていただいた。松久寺は昭和になり東京からこの鎌倉に移られた寺院で、現在は横浜の曹洞宗興禅寺のご住職が兼務されている。松久寺は曹洞宗永平寺派の寺院であり、詳細は上記の鎌倉散策に記載させていただいた。
松久寺の駐車場に車を置き、門から上り坂を少し上ると、かわいい地蔵さんが順次、待ち構えていてくれる。そして、すぐに岩肌に咲き始めた紫色のイワタバコを見ることができた。あちら、こちらに何株ずつか咲始めているが、まだ多くは蕾の状態で写真に納める。境内に行くと管理されている老人の男性と私と同年代の女性の方がおられ、境内を清掃されていた。ご挨拶をして、本堂にお参りさせてもらってからイワタバコを拝見させてもらった。
境内の方は、少し咲始めが早いようで、石造の地蔵像の周りや、一身六体地蔵の周りに可憐なイワタバコの花を見ることができた。管理されている男性の方といろいろとお話をして、その方も見たことはないが白い色のイワタバコの花もあるということを知った。本当かどうか疑問を持った。以前、こちらのご住職のお母様に会って教えてもらったこちらのキツネ像の話もしていただいた。
(写真:石造の地蔵像、一身六体地蔵)
稲荷神の社の前に置かれ、キツネ象二体が並んでいる。そのうちの一体は子ぎつねが、母狐の乳を飲んで、もう一体は球を抑えている。珍しい狐さんであるが、管理人さんも、いわれは知らないようだ。昨年、松久寺にきてイワタバコを見せていただいたのは六月十五日前後であったので、もうほとんど枯れ、数株しか見ることはできなかった。今年は多く見られたことに感激した。管理人さんは電話でもしていただけたなら開花状況を知らせていただけると言っていただいた。
(写真:稲荷神の社、八重のどくだみ草)
この浄明寺にある松久寺は花の手入れもよくされており、きれいな寺院である。周りは自然も多く、野生の山菜が育ち、今日は綺麗な八重のどくだみ草も見ることができ、また秋は紅葉が綺麗だと言われた。今年の秋にも訪れたいものだ。松久寺のイワタバコは、境内のあちらこちらに咲いているため北鎌倉の東慶寺とは違った趣がある。半時間ほど居ただろう。そして、管理のお二人にお礼を言って松久寺を後にした。