(写真:四天王寺)
四月一日、昨年亡くなった母の京都の大谷本廟への納骨の打ち合わせや、一周忌の法要をいつ行うかなどの話、そして私の歯の定期健診の為に大阪に戻った。大阪に戻るのも四か月ぶりになる。一ヶ月前に大阪が非常事態宣言を解除され戻ることにしたが、今はコロナの感染者数が全国一位になっている。ある程度は予想していた事であり、三泊四日の帰阪になった。自宅は公園と公開地のマンションになっているため、桜は桜通りと称される道もあり、散歩するだけで花見が出来る。大阪・京都・神戸の桜は毎年、早くて三月二十七日前後の開花だが、今年はどこも早く開花したようで、自宅の周りの桜は、葉桜になっていた。自宅で自身の部屋以外は、ずっと自宅でマスクを着け過ごした。そして、あわただしい四日間であった。
(写真:阪堺電車)
金曜日は、九時から歯の定期健診に行く、十七年前にインプラント二本を入れているため、これが三ヶ月に一度の検診にかなくてはならない。ほぼ一時間かかるが、そのためか十七年も経過しているが、びくともしない。既に自分の歯の中で一番信頼できる歯の様である。そのため鎌倉で歯医者を見つける事は難しく、歯医者だけは信頼のある処でないと思う。わざわざ大阪に帰り、検診を受けるが丁度帰る口実になる。一時間ほどの治療後、聖徳太子が建立した四天王寺に行き写真を撮る。昔のネガフィルムはかなりあるがそれをデジタルにするにも億劫であり、暇を見つけては再度撮り直している。
(写真:阿倍野王子神社)
四天王寺につき、調度十一時前で有った為、舎利出しという毎日行われる行事に参詣させて頂いた。鎌倉散策で取り上げた大阪市阿倍野区にある北畠顕家の墓がある北畠公園、北畠神社、安倍晴明神社、阿倍野王子神社と歩いた。鎌倉と違い、やはり歩く距離は長く、足が棒のようになった。天王寺区、阿倍野区は寺社仏閣が多く、地方から来られた人は結構、驚かれる。
(写真:安倍晴明神社)
その夜は、昨年十二月に恒例になっていた友人との忘年会も中止になり、毎年の阪神タイガースの京セラドーム開幕戦のテラス席を取ってもらっているため、集まり観戦した。例年は五・六人が集まるが、テラス席が六人テーブルを三名仕様にしているため、今回は仕事を持たない三人でだけで集まり、マスク着用の会食となる。懐石弁当風の為、食べては蓋を閉め、ビールはジョッキに蓋をし、感染対策がとれている。この日は中日に敗れた。しかし、久しぶりの友人達に会えたことは、気分的にも良かった。
(写真:北畠公園)
(写真:阿倍野神社)
翌日は、鶴岡八幡宜意の勧請を与えた京都の石清水八幡宮に写真を撮りに出かけた。石清水八幡宮は父がよく参詣していた社殿で、私も結婚して以来、妻そして娘と鎌倉に来るまで毎年初詣に出掛けていたところである。石清水八幡宮は男山の長上にある為、表参道から登り、裏参度に降りるが、ケーブルカーで山頂付近に行き、表参道の本殿近くに行き着く。参詣後、表参道、裏参道を通り、山を下る人が多い。特に初詣には。
(写真:石清水八幡宮)
(写真:醍醐寺 国宝金堂と日月門)
石清水八幡宮に参拝し、次に醍醐寺へと向かった。この季節、桜の名所で豊臣秀吉が花見をした場所で有名である。古代史、中世史を勉強する際、頻繁に出てくる寺院である。南北朝時代にも醍醐寺の文章が出る事が多く、資料集めに出かけた。事前は、非常に不便な場所であったため、私自身、初めての場所であったが、今は地京都下鉄東西線の醍醐駅が出来、以前に比べ手非常に便利になった。
(写真:醍醐寺 国宝五重塔)