鎌倉散策 令和三年四月、鎌倉の行事 | 鎌倉歳時記

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定年後、大好きな鎌倉での生活に憧れ、移住計画や、その後の鎌倉での生活の日々を語ろうと思います。家族を大阪に置き、一人生活を鎌倉の歳時記を通し、趣味の歴史や寺社仏閣等を綴っていきす。

 

 春の季節、鎌倉の町を歩くと、梅、桃、桜、海棠と春を感じさせてくれる木々の花が順次咲いていく。また、諸葛菜、著莪、十二単、大手鞠、躑躅、石楠花、都忘れと咲いていく。一番美しい季節に移って行くのが四月である。四月の鎌倉の行事は、大小合わせると一月に続き多い月になるかもしれない。

 

・四月二日金曜日から北鎌倉の長寿院で春の(四・五・六月)特別拝観が始まる。長寿院は山号寺号を宝亀山長寿で臨済宗建長寺派の寺院であり、足利尊氏の屋敷を古洗院元禅師が開山、開基として足利尊氏が元享三年(1323)から建武三年(1336)の間に建立された。春は桜の庭園が美しく、秋は紅葉の美しさは見事である。昨年の春は非常事態宣言が有った為に開催されなかったが、秋は例年通りに開催された。御住職は、「今は桜が満開できれいですよ」との事であった。桜の次期が過ぎても新緑の緑が美しい。この期間にしか訪れる事が出来ないため、必見です。北鎌倉の建長寺バス停で降り上町へ下ると楽です。三密を避けるため、すぐ横の亀ヶ谷切通を登り扇ヶ谷方面を歩き、薬王寺、浄光明寺、海蔵寺、英勝寺、寿福寺を巡るのも良い散策になると思う。

 

・四月から六月までの春季「まんだら堂やぐら群」が公開される。百五十穴以上のやぐらが確認されるやぐら群で、まとまった良い状態のやぐら群では鎌倉市内にも少なく、大変貴重である。やぐら内の五輪塔は後の時代に動かされたものが多く中世のそのままの状態ではない。鎌倉末期から室町期に造られたやぐらで、当初武士のやぐらが、次第に僧侶、そして裕福な商人のやぐらとして拡大していったのではと考えられる。近くに大切岸や名越切通を歩くことが出来、多方面に向かう道を散策する事が出来る。逗子市役所社会教育課が管理されており、春と秋に公開されている。入場に際し、まんだら堂保存のためボランティアの方が寄付金として募られている。逗子市役所社会教育課046-873-1111。駐車場は無いのでJR鎌倉駅東口バス乗り場から「名越方面行き」「緑が丘入口」下車、徒歩六分。

 

・四月三日土曜日、若宮例祭が鶴岡八幡宮で行われる。京都石清水八幡宮の御祭神を源氏の氏神として勧請した最初の場所の例祭である。開催は不明。

・四月四日日曜日、時宗祭が円覚寺塔頭仏日庵で行われる。しかし、今年度も見学不可との事。

 

・四月七~九日、極楽寺本尊開扉が行われる。秘仏の清凉寺式釈迦如来立像を特別開扉され、八日の日は奥の院にある開山の忍性上人の墓、五輪塔(忍性塔)も公開される。秘仏本尊釈迦如来立像(国重要文化財)が参拝可能。今年はコロナ対策として建物内には入れないが、建物外からの参拝になる。
七日正午~16時、8日10時~16時、9日10時~13時。忍性菩薩御廟特別参拝は八日10時~16時。
極楽寺開山忍性菩薩の墓塔(五輪塔)に参拝できる。灌仏会は、八日10時~16時。仏陀誕生の時に天から甘露の雨が降ったという伝説にちなみ、誕生仏に甘茶を灌(そそ)ぎ誕生を祝われるとの事。極楽寺:0467-22-3402(引用:鎌倉観光協会)。

 

・四月八日木曜日、降誕会・灌仏会が各寺院で行われる。この行事は、釈迦の誕生を祝う法会で釈迦像に甘茶をかけて祝われる。

・第二~第三日曜日、鎌倉まつりが鶴岡八幡宮で行われる。初日に下拝殿(舞拝殿)で義経との別れの悲しみを訴えた舞、静の舞が披露され、最終日は武田一門により流鏑馬神事が奉納される。今年、第63回鎌倉まつりは規模を大幅に縮小して「静の舞」のみを実施し、例年実施しているそれ以外の催しは中止。なお、「静の舞」の実施・観覧については、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、開催日非公表で実施し、5月14日(金)にYouTubeにて動画配信を開始する予定との事(動画は、配信日以降であれば、いつでもご視聴いただけます)。(引用:鎌倉観光協会)

・第二日曜日(十一日)、若宮大路で市内各所の神輿やブラスバンドのパレードが行われ。開催不明。

・第二日曜日(十一日)、妙法寺で扇供養が行われる。日常、使い古した扇や、稽古事など、また舞などで使い古した扇を供養する。妙法寺TEL0467-22-5813

 

・十三日、源頼朝公墓前祭が行われる。源頼朝の命日に源頼朝公墓前で行う供養である。開催不明。

・第三土曜日、義経まつりが腰越の万福寺で行われる。義経の遺徳を偲ぶ法会の後、腰越商店街をパレードされる。開催中止。

・二十九日、円覚寺で鎌倉漱石の会が行われる。開催不明。

 

 春の心地よい風に吹かれ、寺社仏閣を巡ってみるのも自粛疲れには良いかもしれず、寺社に咲く花を見れば心も和むかもしれません。花は名前を知る事で、花の原産、由来、花言葉等を知る事が出来、興味が深まります。かまくら春秋社『鎌倉の花 小辞典』を一冊カバンに入れて歩くのも良いと思います。今スマホで花アプリがあり、すぐに写真を撮る事によって花の名が知る事が出来、本当に便利になったと思う反面、色々と花図鑑を調べ探すのも良いものだと思う今日この頃です。