ローマ・コローナ美術館に入ったすぐの所にあった絵画です。どこか(絵画集など)で見た絵だと思いました。後で絵画集を見直してみると,同じような絵は,ティツィアーノ「ヴィーナスとオルガン奏者」やティントレット「ヴィーナス,マルスとヴルカヌス」でした。これらの画風は当時の流行だったようです。前者はヴィーナスとキューピッドがいてBGMのようにオルガン奏者が描かれているそうで,ヴィーナスとオルガン奏者とは関係がないらしいです。後者はヴィーナスがマルスと楽しんでいるところに年老いた夫が帰ってきてマルスが隠れているという面白い情景が書かれているのだそうです。そんな修羅場でキューピッドはすやすやと寝ています。
私がコローナ美術館で観た「ヴィーナス,キューピッドとサテュロス」は,ヴィーナスとキューピッドがくつろいでいるところを,半人半獣のサテュロスがのぞき見しているところだそうです。画角から,この絵を観ている自分とサテュロスは同類だともいえるそうです。なお,絵の前に肖像が2つ飾られていて,完全な絵は撮影できませんでした。










