落語「長短」はよく演じられる名作です。ただ,ストーリーを楽しむというより,長さんと短七のやり取りを楽しむ演目です。最初に聴いた時,長さんの話し方に違和感がありました。長さんは気が長いのでゆっくり話します。最初に聴いたのは,長さんが「だ~~か~~ら~~お~~せ~~・・・」というようなしゃべり方をするのです。まるで言語障害者の話し方のようでした。気が長いのと話し方が単に超ゆっくりなのとは違うと思うのです。最近聴いたものでは,確かに気が長い人の速度だと思ったものがありました。しかし,まだちょっと違うなーと思ったことがあります。気が長い人の話し方は,文と,文の間(あいだ)の間(ま)が長いのだと思います。次の文が出てこないと,気の短い人は「次は何を言うのか早く言え!」と心の中で叫ぶことになります。
関連した出来事が私の身の回りで起こりました。あることで,サービスカウンターに電話したことがあります。担当者が外国人だったのです。日本語の発音が悪く聞き取りにくいので,「もうちょっとゆっくり話してください」とお願いしました。確かにしゃべりはゆっくりになりましたが,文と文の間を空けてくれませんでした。わかりにくい言葉は,文を一つ言い終わったところで,全体的に考えて「こう言ったのか!」と理解できるのです。たぶん英語でも同じでしょう。スピードを落とすより,文間を空ける方が理解しやすくなると思います(ただ,英語初心者はそのようにお願いすることができないかもしれませんね)。









