現在日本に何人しかいないという幇間(幇間,たいこ)です。落語で幇間の噺はいくつもありますが,皆間抜けです。どんな演技をしてくれるのかと思っていたら,幇間の仕事の紹介のようなものでした。男芸者とも呼ばれ,芸者との違いも話してくれました。落語家さんと同じ身なりをしていますが,登場の仕方も下からです。今でも芸者や幇間を呼んで楽しんでいる人たちもいるのですね。
汗だらだらで舞台に登場しました。確かに汗をかきやすい体格をしています。まくらでの話,汗かきなのでいつもは電車に乗る前に服を着替えるそうです。その日は時間がなくてびしょびしょの服で電車に乗ったそうです。隣に若い女性が立っているところに虫が飛んできました。手で払っているうちに昇さんの汗びしょのところにノースリーブの腕が付いてしまったそうです。そこで「キエー」っと悲鳴を上げられたとのこと。「おれは,虫より気持ち悪いのか?!」,げたげた笑ってしまいました。
ネタの方は「やかん」でした。物の名前がどうやって付けられたかこじつけて答える噺です。まあまあの噺ですが,昇さんの落語ではすごく笑ってしまいました。アロハマンダラーズでは,ギターとドラムを担当されました。
3時間の長い映画「国宝」を観てきました。テーマは女形と世襲です。私は歌舞伎が好きだけれどこの2つに関しては嫌いだと言うところです。女形は,江戸時代歌舞伎が人気を博してきたころ,風紀の乱れを憂いた江戸幕府が女性の出演を禁止したところから始まります。明治になって自由になったのだから,女性を使ってもよいようにすればよかったと思います。まあ,それまでに形が決まってしまったのでしょう。この映画には寺島しのぶが出演していました。成人の女性として初めて歌舞伎に出演した人です。何か意味が込められていたような気もします。世襲は主催者のエゴによるものではないでしょうか。最近はほんの一握りの人に対して改善されてはいるのかもしれませんが…。映画の中で,スター歌舞伎役者が糖尿病で倒れます。そしてその息子も糖尿病で足を切る羽目となります。血のつながりを重視する世界で,「血が自分を守ってくれる」と思っていたのに皮肉にも,その血が芸の世界から引きずり落とすこととなってしましました。
夏,浅草演芸ホールは楽しいです。芸人さんによるジャズバンド,ニューオイランズがあったり,住吉踊りがあったりします。それに先駆けて,大喜利アロハマンダラーズがありました。春風亭柳橋さんをリーダーとするハワイアンバンドです。柳橋さんは落語芸術協会の副会長でもあります。ニューオイランズでは,楽器の演奏が心もとないのが売りでしたが,アロハマンダラーズはきちんと演奏し,歌もなかなかのものでした。若いハワイアンダンサーの方々が応援出演しました。「歌がハワイアンでなくても,フラダンスがあるとハワイアン」という主張でハワイアンでない曲目もたくさんありました。写真撮影は自由でした。
以前に白浪五人男の演目のものを見たことがあります。5人の盗賊が傘を用いて華やかな舞台を飾るものでした。この演目も同じようなものかと思っていました。
三人吉三巴白浪では同じ名前の3人の吉三が出会い,義兄弟の契りを結ぶという内容でした。巴とは三つ巴の巴で3人ということらしいです。白浪は盗賊のことだそうです。中国の昔に白浪という窃盗団がいたことからきているそうです。お嬢吉三は女のように見えますが,実は男が女装して悪さを働いているという設定です。歌舞伎では男が女の役もしますが,ここでは中身は男という設定ですから,こんがらかえります。あとは,お坊吉三と和尚吉三です。両方とも坊さんが盗賊になったような語感ですが,前者は坊ちゃんの坊とのこと,良い家の息子が盗賊になったということです。和尚吉三はその通り,和尚が盗賊になったということでしょう。
勧進帳の幕見席を予約できなかったので,寿式三番叟を観た後,次の三人吉三まで時間をつぶす必要がありました。いつもなら弁当を買っておいて,次の幕が開く前に食べるのですが,この時間を使ってどこか食堂に入ることにしました。歌舞伎座の地下を探したところ,歌舞伎茶屋房の駅というお店がありました。5種類のそばを食べ比べるというメニューがあったので頼んでみました。何種類かのそばが異なるたれに入っていました。たれにどっぷりとつかっているためしょっぱかったです。麺を別にするか,たれを薄くしていただければよかったと思います。味自体は良かったので。
能を歌舞伎に移入された番組だそうです。歌舞伎では,能から移入された番組では,松の絵の鏡板が中央に配されます。この舞台では鏡板の色がピンクぽくて想像していたのとはちょっと違っていました(幕見席だったので鏡板はちょっと見にくかったです)。祝儀の舞だそうで,この日の襲名披露に関係しているのかもしれません。式三番は千歳,翁,老人の舞からなっているからだそうです。叟は翁の意味だそうです。この舞は豊作を祈る舞とのこと。最後の舞は「老人」となっているものの,若い役者さん5人によるものでした。舞台中央からせりあがってくるところはまるで絵のようでした。また横には義太夫,三味線,笛,鼓,太鼓のお囃子が並び,短時間の舞台でしたが,最高に楽しめました。
結局チケットが取れなかった2幕目にどこかレストランで昼食をとろうと考え,1幕目に入りました。早めに入ったので席はまだガラガラでしたが開演直前になると満杯になりました。席の両隣はオーストラリアからの観光客でした。3週間の日本旅行だそうです。ゆったりと旅行できるとはうらやましいです。私と同じリタイヤ組です。ご夫婦が私を挟んで離れていました。席を交代しようかと提案すると,「仲が悪いので」と冗談を言って辞退されました。ご婦人の方が,ガイドのディスプレーを持っていました。「2人で共用しやすいから席を変わりましょう」と再度提案しましたが辞退されました。それでも私を真ん中に3人で会話が盛り上がり,“仲が悪いから”というのは本当に冗談であることがよくわかりました。「日本はきれいで,人々はあなたのようにフレンドリーだから,日本が好き」と言ってくださいました。
席をどうやってとったか聞いていました。「Webが便利で,自分で取った」とのこと。旅行会社に取ってもらったのかと思っていましたが違いました。日本旅行のガイドのようなものがあり,取り方とか書いてあったのでしょう(「富士山が閉鎖されていても,こうやって行ける」というような悪質のものもありますが)。観たい幕の予約は前日午後0:00に始まりますが,その時刻に,そういう外国人が一斉にWebで席を取っているのかもしれません。
5月の歌舞伎座昼の部は4幕からなっています。昼の部の幕見席をすべて予約しようと思いました。取り落としのないよう,予約可能な午後0:00に予約サイトを開きました。まずは,すぐ埋まりそうな2つのうちの一つ,三人吉三を予約しました。支払い手続きをさっさと終わらせ,勧進帳の予約画面に進みました。席は選択できたのですが,支払い画面に進むと「この席はとれないので別の席を選べ」というようなメッセージが出ました。別の席を選び進むとまた同じになりました。そして,最終的に「完売」とのメッセージが出てしまいました。仕方ないので4幕目の娘道成寺を選ぶと完売でした。結局1幕目〇,2幕目×,3幕目〇,4幕目×となりました。4幕全部見るのだからレギュラー席でもいいのです。しかし,幕見席は払い戻しがありません。残念ながら,今回は1幕目を見たのち,時間つぶしと昼食のためどこかで昼を食べた後,3幕目を見ることにしました。
最近,幕見席は外国人だらけです。おそらく,ツアー会社が複数人数で手分けをして席を確保しているのだろという考えが濃厚になってきました。
最初に予約した3幕目は当日になってもまだ席が余っていました。見込みは外れていました。勧進帳より三人吉三の方が外国人受けすると思うのですが…。
現在大阪で万博が開かれていますが,日本で開かれた科学博の記念館に行ってきました。昔はつくば学園都市に行くには,常磐線で荒川沖や土浦まで行き,バスを使わなければなりませんでした(私の若い頃)。今はつくばエキスプレスで直に行けるようになり,思っていた遠さを払拭するものでした。ちょうど学校の生徒さんが団体で訪れていてにぎやかでした。屋内には体験型の展示,プラネタリウム,だまし絵など充実していて屋外にも,ロケットの模型や子供向け滑車の実験などあり,よかったと思います。パノラマ写真の右の方に立方体があります。重い石のモニュメントです。重いのでなかなか動きにくいことを実感するのと,共振の周期で力を加えてやると動くし,止めにくくなることなど興味あるものでした。









