三枚組継ぎのオス作製で,ビット出を側面で合わせたはずが,深く削れ過ぎてしまいました。ビット出を正しく調整した後実際に削る際,トリマを下に押し付けるようにします。このとき,ビットが下がってしまうことが確認されました。下の写真右が,ビット出を増やしていって合わせた直後,左はその後トリマを上から押した後です。ビット出は墨の上端にセット(右)しましたが,トリマを押すと左のように,墨の下端にずれてしまっています(刃の右側の高さを見るとよくわかります)。
そこで,ビット出を浅くして行って合わせた(下写真右)後トリマを同じように上から押してみました。この場合はほとんど変わっていません。この理由はトリマ出を調整するねじの遊びにあることがわかりました。ビット出を深くしていった場合,遊びは深くなる方向にあります。トリマを上から押すと深くなる方向に遊びの分,下がってしまったのです。一方,浅くして行った場合の遊びは浅くなる方向にあります。トリマを深くなる方向に押し付けてもそちら方向には遊びがないのでずれません。
結論としては,ビット出を浅くなる方向に移動させて合わせるようにすべきということになりました。