前の記事でボルトで締めた力はモビールのようにバランスしていると述べました。と言うことはボルトの位置を下側にずらせば,木材に掛かる力を小さくできることになります。下の図の上下を比較すると,同じボルトの力でもボルトの位置をずらすことにより,それを打ち消すための力が小さくなることが分かります。つまり,ボルトの位置を下に下げることにより,より強く締めても部品への負担を軽くすることができるということです。
ボルト位置をずらしたクランプを新たに作りました。前の記事で下側の木材から上側のサイコロ状の木材を3本の木ネジで留めても良いことを述べました。しかし,今回3本目の木ネジを短くしてもボルトに当たってしまいます。そこで,最初の設計と同じように4本の木ネジで留めました。ただし,外側2本の木ネジは短いものを使いました。