前の記事で,集塵ホースの取付穴の一部をふさぐ部材を加工した話をしました。板の上部だけ,ヤスリを使って墨入れした形に成形しベアリング付きトリマビットを用いて,その部分をなぞって(倣い加工)下の方まで表面に垂直にしようとしました。記事ではうまくいった例だけ書きました。実はこの倣い加工を一度失敗しているのです。写真のように下側は垂直に削れています(摩擦熱で焦げています-これはよくあることで,目立つ場合はペーパーをかけます)が,上側が残ってしまいました。実はベアリング付きトリマビットの取り付け法を誤っていたからです。
いつもの様にビットはトリマのコレットチャックの奥まで挿し込まず少し出した状態で締め付けました。Web記事でもその様にすることが推奨されています。しかし,そうするとベアリング位置が安定しないのです。写真のようにベアリングの位置が容易に変えられます。今回,下向きにして使ったので,ベアリングは先端に近いところに位置したと思われます。するとビットの軸がガイドとなる木材の表面に近いところに当たります。ベアリングに径は削る径と同じですが,軸は細いです。そのため,予定より深く削れてしまったのです。
ベアリング付きトリマビットをコレットチャックの奥まで入れて取り付けました。これにより正しく削れるようになりました。