トリマ可変長方形ガイドを用いたほぞ穴彫り(2) | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 前のほぞ穴彫りでは,穴が左右に振れてしまいました。その原因の一つが,トリマのビットの揺れでした。深く彫る必要があったため,ビットをコレットからの出をかなり長くしてありました。いっぺんに深い穴を掘るのではなく,トリマベースからのビットの出を少しずつ多くして何回かに分けて彫りました。トリマベースからの出が少ないときは,ホルダーカバーを本体の先の方で固定することになります。すると本体とホルダーカバーとの重なりがわずかになるため揺れるのでした。


 そこでビットの出を必要最小限に調整しました。その結果,一番不安定な,ビットの出が最小の時もホルダーカバーと本体との重なりが増えました。確認したところ,揺れはほとんどなくなりました。


 更に,被加工材の幅が狭いので,トリマが左右に揺れる恐れがありました。そこで,厚さが被加工材と同じ角材を左右から挟みF型クランプで押さえつけてからトリマ加工しました。これにより,トリマの左右への揺れも抑えられました。


 ビットの端はビット径の円形になっています。そこでノミで仕上げをしました。これはテスト用ですが,実用になりそうです。