陸軍端子の空回り防止 (2) | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 前に陸軍端子のプラスチック部とシャーシーとの間の滑りをベビー用綿棒の軸を使って止めるよう細工しました。今回は,プラスチックと金属部との滑りを止める工夫をしました。下図は陸軍端子の断面図です。金属部のAの部分に穴を開け,φ1 mm程度の単線を挿しこみます。プラスチック側にはそれがはまり込む溝を作ります。これで滑らなくなるはずです。

 

 下の写真には,プラスチック部品に作った溝と,金属部に挿した単線が見えます。単線は,接着剤を付けて挿し込んだ後,わずかに飛び出る程度に切り縮めました。この飛び出た部分が,プラスチックに作った溝に入り込み,滑らなくなります。

 

 陸軍端子を組み立てて,パネルに取り付けました。これまで,滑り止めの加工をしなかったときは,ナットを締めると空回りしました。今回は端子を押さえていなくても全く空回りしなくなりました。これで,長期間使っていても緩むことはないでしょう。