ベース接地型発振回路の実験 (2)ブレッドボードへの組み立て | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 案の回路をブレッドボードに組んでみました。ブレッドボードへの組み込みはあまり考えることなく組むことができます。ブレッドボードを考えた人は頭が良いですね。先ずはトランジスタを挿した後,できるだけ回り道にならないようコンデンサーの配置を決め,コイルを付けました。その後,抵抗器を取り付けました。コイルは写真下部の黄色い線です。周波数を変えるため,ちょっと歪ませてあります。ディップメーターによる共進周波数は80 MHzくらいでした。設計値より低くなっています。これは浮遊容量,配線によるインダクタンスの影響でしょう。

 実際に発振しているか調べる回路をつくる必要があります。それ前にFM受信機で調べてみましたが,共進周波数付近に発振は認められませんでした。おそらく発振していないでしょう。フィードバックが分圧されていて出力の1/100になっているので,トランジスタの増幅率はそれ以上なければなりません。動作周波数がfTに近いので,十分な増幅率が得られていないと思います。フィードバック量を増やしたり,fTの高いトランジスタを手に入れて交換してみるなど,これから試してみたいと思います。