ベース接地型発振回路の実験 (3) 発振検知回路の作製 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 発振器が発振しているかどうか検出する簡単な回路を作りました。単純なものです。コイルを2,3巻き(検出コイルと呼びます)し,ゲルマニウム・ダイオードで整流してメーターを振らせるだけのものです。メーターにはラジケーターを用います。昔は,カセットレコーダーやラジオの受信状態を表示するのに用いられていたので,ジャンク屋にたくさん出ていました。現在は秋葉原でも見つけるのに苦労するようになりました。プレミアがつくほどです。まだ手元にいくつかあるので,良さそうなものを探し出しました。



 下の写真のようにラグ板を用いて回路を作りました。左がラジケーター,奥側にゲルマニウムダイオード,右側に検出コイルを取り付けました。



 テストのため,ディップメーターの発信を検出してみました。周波数は100MHzとしました。ラジケーターの赤い針が左端にあります。発振コイルから離してあるので,これがゼロの状態です。



 検出コイルをディップメーターの発振コイルに近づけた状態です。ラジケーターの針がフルスケールの9割程度のところまで振れました。うまく働いたので,前に述べたように,先ずは作った発振器の帰還量を変えて,発振するかどうか調べる予定です。