パネルの枠を仮に組み立てて現場に当ててみると勾配の違うことが発覚しました。私はケアレスミスを頻繁にやってしまいます。駐輪小屋の奥のパネルの上部は屋根の勾配の沿って斜めになります。この設計図を作る時,屋根の勾配のデータを参照するのに何かを間違えたようです。パネルのこの枠は相欠き継ぎ,三枚組継ぎ,波板をはめ込む溝作りなど結構手間をかけて作ったものです。作り直すのには抵抗がありました。
そこで斜めの部分の1×2材(幅38 mm)を広げて正しい勾配に切り落とすことにしました。広げるのに,1×4材を横に貼り付けます。ここでは,ダボ継ぎにすることにしました。接合する双方に穴を開け,両者の穴間にダボ(φ6の円柱形の木材)を通すやり方です。双方の穴の位置は,両者がずれないよう正確に開ける必要があります。以前にそれをやるためのジグを作ってありました。テストはしましたが,実用的に使うのは今回が初めてです。接合する2つの木材を突き合せた後,90°回して接合面が上になるようにします。この時両者の間にこのジグを挟み込みます。そして穴のガイドにドリルを挿して穴あけします。
接合面とダボに木工ボンドを塗布し,ダボを挿しこみます。写真は差し込んだ途中です。よく見るとダボが2か所ほど見えます。この後,F型クランプで両者を強く押し合わせます。ボンドが固まると接合完成です。ボンドの接合に加え,ダボの補強によりしっかりと接合することができました。