レーザープリンターが直った | 技術日誌

技術日誌

ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 昨年末,レーザープリンターに「シアントナーがありません」とメッセージが出ました。トナーを新しいものに変えても直りませんでした。それでも,印刷はできましたので年賀状を作ることができました。新年になってから,カートリッジがないというメッセージに変わり,印刷ができなくなりました。メーカーのサービスディスクに電話すると,「10年以上経っているので補修部品がないかもしれない。訪問修理になり,直っても直らなくても4万円から7万円くらいかかる」と言われてしまいました。ネットで調べると,「トナーセンサーが汚れている可能性があるのでエアーダスターで掃除して見るのが一つの方法」との記事を見つけました。カメラ用のブロアで汚れを飛ばしてみましたが改善されませんでした。最後の手段と思い,イメージドラムを庭に運んで(強い光を当ててはいけないので,日没直後に行いました)エアーコンプレッサーのエアーガンでセンサー穴を吹いてみました。その時,その部分のカバーが吹き飛びました。その中にあった小さな部品がぶらぶらしていました。もしかしたらこれが外れたのかと考えました。

 そこでイメージドラムを購入することにしました。これは1万3千円ほどするものでした。直る保証はありません。まあ,賭けのようなものです。修理を依頼しても4万円から7万円かかる賭けになります。ネットで注文してから3日ほどで手元に届きました。ドラムを新しいものにして,祈る思いでスイッチを入れました。1分ほどのシステムチェックの後現れたのは,前と同じメッセージでした。賭けに敗れました。実はもう一つ気になることがありました。接点の接触不良です。下の写真のドラム(エアーガンで吹いたらトナーが飛び散り,汚れてしまいました)の手前の面の軸の左に1つ,右に2つ金属部分があります。これが接点です。そこで,これに接続する本体側の接点をシルボン紙(カメラのイメージセンサーを清掃するのに使った紙)で磨いてみました。そして再度セットして電源を入れてみました。すると,シアントナーはフルの表示になり,正常に戻りました。今から考えると,最初にこの接点を磨いていたら,イメージセンサーを購入しなくても済んだと思います。無駄な費用を掛けてしまいましたが,直ったのでうれしいです。