横からトリマ台(6)三枚継ぎ加工 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 横からトリマ台を用いて三枚継ぎ加工を行ってみました。やりかたを書いてみます。
 三枚継ぎ加工では,角材の端部の中央部に切り込みの入ったメスと,中央部が細くなったオスとを差し込んで継ぎます。


 先ずメスを作りました。切り込みは,厚さ19 mmの角材にφ8のトリマで切り込みを入れます。すると,残った部分は5.5 mmになります。すなわち上側と下側の残った部分5.5 mm×2と切り込み8 mmでトータル19 mmとなります。したがって,トリマガイドの位置を下から5.5 mmにします。3.5 mmのドリル2本の上に厚さ2 mmのアルミ板を載せて5.5 mmとして,ガイドの位置を合わせました。


 そして,トリマで削ります。深さは38 mmです。トリマの刃の長さは20 mmしかありません。そこで,加工材を少しひっこめたところで20 mm以下の深さまで削ります。そして,木材を少しずらして更に深くまで削ります。3回に分けて38 mmの深さまで削りました。計算では切り込みは高さ方向の中央になりますが,誤差により上下非対称になる恐れがあります。そこで,木材を180°回転させ,同じように削ることにより上下対称にしました。この誤差の分だけ切り込みの幅は広くなります。


 メスができた後,ガイドをメスの切り込みの上端に合わせることによりオスの下限が決まります。写真ではアルミ板を置いて切り込みの高さがわかりやすくなるようにしました。こうして高さを合わせた後,オス側を作りました。


 この様にして3枚組継ぎができました。組み合わせがきつい場合は,簡単に削る量を増やせます。