横からトリマ台(1) | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 これまで「垂直固定台」として,作製作業を紹介してきました。今主に,木材の側面をトリマで加工するのに用いています。そこで,改めて「横からトリマ台」と名付けました。側面にトリマガイドを固定し,加工する木材を水平板の上に置き側面を加工するからです。
 トリマガイドの先端(ここをトリマの刃が通る)は水平面に平行にします。そのため,トリマガイド(Ryobiと書かれた板)の先端(上端)を水平板に合わせた状態で,トリマガイドの側面に板を沿わせネジ留めしました。この板(以降「垂直ガイド」)に沿わせてトリマガイドを上下させれば,先端は常に水平面に平行になります。トリマガイドの中央部(写真右端下部)には,M6のボルトで押し上げる機構を付けました。トリマガイドを垂直板と垂直ガイドに押し付けるようにしてボルトを回せばトリマガイドの先端を平行に細かく移動できます。将来的には,ノギスの段差測定にて,先端と水平板との距離を測りながらセットしたいと考えています。


 トリマガイドを手で押さえつけていると,ノギスとボルトの操作ができません。そこで,戸車とばねを用いて,押さえつける機構をつくりました。先ず,垂直ガイドに押し付ける機構を工夫しました。角材をえぐり,そこに戸車を付けました。戸車の2か所にM3のネジを取り付け,後方にネジ山の切ってない部分を飛び出させました。これら2本のネジを差し込む部分にM3用のスペーサーを埋め込みました。間にばねを挟み,2本のネジを差し込みました。戸車の車の部分を押すと平行に前後します。これでトリマガイドを垂直ガイドに押し付けられます。


 トリマガイドを垂直板に押さえる機構を下の写真に示します。板に戸車を取り付け,一方を蝶番で固定します。そして,他方にヒートンを付け,ばねで垂直板を押し付けるようにします。これで,トリマガイドは垂直ガイドと垂直板の双方に押し付けられる形になりました。


 押さえをセットしたところです。これでトリマガイドの垂直移動のためのノブ(装置の下の黒いつまみ)を回すことによりトリマガイドが少しずつせりあがります。今の所,下げたいときは手で押す必要があります。ばねを付けた方が良いかも知れません。