トリマによる3枚組継ぎ加工時のバリ防止 | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 前に3枚組継ぎ加工時,木材にバリが出てしまうことを述べました。トリマビットの刃が木材を持ち上げるように働くので木材の繊維に沿ってめくり上がるのです。その対策として削る最後の部分にノミで傷を付けました。


 ここで,削る木材の上にも木材を重ねれば,上の木材のためにめくり上がることができなくなり,バリができなくなるのではないかと考えました。複数の末端を加工する場合,次の木材を重ねる木材にすればよいのです。どうせ次に削る場所ですから。更にストッパー(写真左の木材:最初に垂直面に対して直角にセットする。材料はこれに沿わせてセットすれば改めて直角を調整しなくても済む)の端面をビットの長さに合わせてセットしておけば,材料の切削の最後の部分の欠けも防げます。


 この様にして切削した結果です。バリが出ずきれいな端面になりました。手前もきれいです。


 さらに,重ねた上の木材の表面はこれにより既に削られているので,この木材を目的の深さまで加工するときは,バリは出ません。この方法は一石二鳥と言えます。