あられ組ジグの改良(1) | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 今まで作ってきたあられ組のジグは,トリマビット径8 mm用でした。この改良をしたいと思っています。先ずは,ジグの原理を再確認したいと思います。写真は,2つのパートからなるジグの上側のものです。下側のパートにはトリマが取り付けられていて,ビットが写真の穴の位置に,下から立っています。穴の位置に木材を置き,このパートを手前に引いていくと,このジグの穴と同じように木材を削ることができます。写真左側の直方体は木材のストッパーで8 mmの角材です。ビットの左端から8 mmの所にあります。これは,YouTubeに倣って作りました。YouTubeでは,ビット穴に8 mmの角材を挿し,左に2つ同じ角材を並べ,左端の角材を両面テープで留めることによりこのような位置関係を形成させるようになっていました。しかし,両面テープが弱く,作業している間にずれてしまったので,2本の釘で固定しました。


 先ず,木材の左端をストッパーの右端に当ててトリマで削ると木材の左端から8 mmのところ(ストッパー間隔)に穴を開けることができます。写真はその穴(括弧なしのBで示した所)の右端をストッパーの右端に当ててトリマで削った後です。Aはストッパー間隔(8 mm),Bはビット径(8 mm)なので,削られたところと残った所が正確に8 mmとなり,あられ組の一方ができるという仕掛けです。

 


 ただ,ちょっとした問題がありました。下側のパートのトリマは,別の目的で使うとき取り外します。再度取り付けると,前の位置と微妙に狂います。すると正確な加工ができません。そこで,ストッパーには,金属棒(半ネジのネジの切ってない部分)を用い,その位置を調整可能にすることにしました。調整可能にすることで,8 mmビット専用ではなく,φ5~φ8まで使えるようになると思います。以降,制作を行いながら,その過程を書いていきたいと思います。