軒下加温ケース作製 その30: 加温ケース高温時排気コントローラー(1) | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 加温ケース内温度は今朝40℃を超えていました。気温は12℃くらいはあったと思いますが,兎に角,高温になったら排気ファンを回す必要があります。先ずはその回路を考えました。今回はオペアンプを用いたいと思います。オペアンプの非反転入力(+)に基準電圧を与え,反転入力(-)に温度センサーの出力を繋げます。+端子と-端子の電圧比により出力がON(電源電圧),OFF(0 V)に変わるので,それでリレーをコントロールします。+端子には正帰還をかける(R1)ことにより,ONになる電圧とOFFになる電圧に差をもたらせます。これはシュミット回路と呼ばれ,ノイズ等に強くなります。温度センサーは,温度センサーIC,S-8100Bを用います。-35℃くらいで2 V,100℃で0.9 Vくらいと変化します。温度が高くなる程,電圧は低くなります。

 回路定数をExcelで検討しました。温度の上がりと下がりでの切り替え温度差は約2℃程度にしました(R1と他の抵抗器との関係で決まる)。R1を1 MΩ,R2を10 kΩとすると,R3は1.35 kΩから1.5 kΩくらいで変えれば温度は20℃から35℃くらいの範囲でコントロール出来ます。実際には23℃でファンONの条件で使おうかと思います。