ウイーンブリッジ発振回路をオペアンプでつくることにしました。オペアンプは通常,プラスとマイナスの2電源を必要とします。そこで先ず,電源を作ることにしました。これまでもオペアンプを用いた回路はたくさん作ってきましたが,その都度,専用の電源を作っていました。今回は実験だけなので,オペアンプ用として汎用の電源を作りたいと思います。電圧は固定としますが,汎用の電源としては電流モニタが付いていた方が安心して使えます。下の様なラジケーターが2つありましたので,これを使おうと思います。今回は,電流計とするのではなく,「この電流以上では使わない」というモニタ機能だけにします。ラジケーターは,録音機の録音レベル監視用のものです。レベルが赤以上になると飽和の恐れがあるということを示しています。ここでは,赤以上の電流は流さない様にするという形で使いたいと思います。
針が赤いマークに達するところで電源の容量いっぱいであることを示す様にしたいと思います。電源には,3端子レギュレーターICを用いますが,その定格が0.5 Aなので,黒と赤の境の所まで針が振れる電流を0.5 Aになるような仕組みを作りたいと思います。ラジケーター自身は250 µAで赤レベルまで振れます。0.5 Aで針が赤レベルになるようにするには,並列に低抵抗を入れて分流してやる必要があります。この抵抗をシャント抵抗と呼びます。細い針金で,数センチで0.2Ω程になるものを探してみました。“ねじりっこ”という鉄線入りビニールひもの鉄線が丁度良いことが分かりました。写真は,以前に作った大容量キャパシタ充電器(ケースを作る予定でしたがまだ手付かずです)により鉄線に0.5 A流し,ラジケーターの針が黒と赤の境まで振れるよう,みのむしクリップでずらしながら長さを見つけました。