木工用集塵機の電動工具との連動化回路(24): 再トリガ誤動作対策(完了) | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 負荷からのノイズによる誤動作(再トリガトラブル)対策を検討しました。ノイズフィルター関係の部品を調達するため,再び秋月電子通商八潮店に行ってきました。今日も暑いので車で行って来ました。下の写真の様なアモビーズという部品があったので,これも試してみようと思いました。電線をこれに通すと高周波ノイズが除去されるという物です。

 

 

 変流器からの電流をトランジスタのベース-エミッタ間に流し,TTLレベル化しています。ここに高周波ノイズが入れば誤動作します。下の写真のようにコネクタの付け根の所にアモビーズを入れました。被覆付きのリード線はアモビーズの穴に通らなかったので,被覆を剥がし通しました。そのままではどこかに触れ誤動作する恐れがあるので,ヒシチューブ(青)で覆いました。残念ながら,この対策は全く効果を示しませんでした。アモビーズを入れても害はありませんので,このままにしておきます。

 

 

 次に,出力側のケーブルをフェライトコアに2巻き通しコモンモードノイズを取り除き,その前後にコンデンサを入れてノーマルモードノイズを取り除くことを考えました。とりあえず,フェライトコアの取り付けは簡単なので行い,コンセント部分に2.2 µFのコンデンサを入れてテスト(これまでトラブルが認められているLEDクリップライトと卓上ボール盤)してみました。これにより再トリガトラブルは全く起こらなくなりました。コンセント付近が混み合っているので,そこからちょっと離れたリレー出力部分に圧着端子を付けたコンデンサをネジ留めしました(写真青色のコンデンサ)。それでも再トリガトラブルは起こりませんでした。次にフェライトコアを外してみました。それでも大丈夫でした。結局リレーでON-OFFした直後の部分にコンデンサを入れるのが決定的な対策になりました。