下が安定しない木材への釘打ち | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 夏に庭で作業や遊びをするときの日よけとしてのテントを持っています。裏の物置に入れると一々取りに行くのが面倒です。昨年は木工のために工房(小さくて,身体をはみ出して作業します)前に開いて暑さを避けていました。そこで工房の隅に置いていました。しかしちょっと邪魔になります。そこで家の横にテントの収納庫をつくりました。屋根には波板を付けました。波板の本格的使用は初経験です。

 波板の台となる木枠を作り,そこに波板を釘付けしました。写真の右の角材が木枠の一部です。飛び出している釘の先が見えています。釘を打つとき思わぬ不都合が生じました。金槌を打つと角材がボヨンとたわみ,金槌の勢いが吸収されてしまうのです。そこでちょっとした工夫をしました。

 その工夫とはこれです。角材の下に金床をあてがうのです。手で金槌の力を受けとめる必要はありません。単にあてがうだけでOKです。金床は重いので慣性力(速度を維持する力。止まっている場合は速度0を維持)が強いので,それが金槌の打撃を受けとめるのです。金床を当てただけで,釘打ちはとんとんとできるようになりました。

 蛇足ですが,釘が飛び出している分だけ波板を留める力は弱くなります。波板が帆となり,暴風の時は相当な力を受けます。端などの要所要所は釘の代わりに木ねじを用いました。木ねじは木材にらせん状に食い込んでいるので抜く力にはかなり強くなります。