電気二重層キャパシタは使わないとき,充電状態にしておくのは危険です。どこかに触れて放電したとき火災の恐れがあります。そのため,この充電装置には放電機構も付ける予定です。
充電量が多いため,放電電流もある程度大きくしないと時間がかかってしまいます。放電電流を制限する要素にスイッチの電流容量があります。現在手持ちのスイッチの定格電流は10 Aです。そこで,最大充電電圧2.5 Vで10 A流す抵抗器を考えてみました。オームの法則から,0.25Ωとなります。当初は抵抗器の組み合わせも考えましたが,場所をとってしまいます。秋月電子通商(八潮店には自転車で行けます)で探したところ,ワット数が大きく近い値の抵抗器としては,0.2Ωのメタルクラッド抵抗がありました。ここに最大充電電圧2.5 Vが加わったとき,発熱量は約31.25 Wとなります。これを超えるものとして,50 Wのものがありました。これを使うことにします。
下の図は,2.5 V充電した500 Fの電気二重層キャパシタに0.2Ωの抵抗器を接続したときの電流,電圧の時間変化です。電流は20秒間,スイッチの定格を超えます。大した超過ではありませんが,20秒間はちょっと長いです。2回路のスイッチを並列にする方法も考え増した。スイッチを並列にした場合,① 切り替え時,2回路の両方が完全に同時に接続することはないので,その瞬間,一方に定格以上の電流が流れる,② 両者の接触抵抗が同じではないので電流の偏りができる,といった問題があります。定格からあまりオーバーしていないので,両者はあまり問題にはならないと思います。やはり,定格15 A以上のスイッチが望ましいです。秋月電子通商八潮店には置いてありませんでした。そのうちに手に入れたいと思います(コロナ渦の中,秋葉原にわざわざ行くのは抵抗がありますホームセンターにでもあれば良いのですが)。
それから,どの位の時間で放電できるかという問題があります。図からほぼ0 Vとなるには約10分かかることが分かります。溶接作業が終わったら,充電器に付けたまま,スイッチを「放電」側に切り替えて,しまうという形をとれば十分な速さだと思います。