電気二重層キャパシタ溶接機の充電装置の製作記録(41) | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

―充電電圧計の作製6―

 先の記事でメーターの非直線性の補正方法を考案したことを述べました。ただ,半導体は本質的に温度依存性を持っています(半導体の導電機構は,電子が熱により伝導帯に励起されることにより起こります)。温度が変わることによりメーターの振れが変わってしまっては実用になりません。そこで,2つの異なる室温でのメーターの振れを比較してみました。

 11℃では,針の角度が287°でした。24℃では,291.1°でした。先に18℃付近で測定した電圧と針の角度との関係によりパネルを作った場合,それぞれが何Vと表示されるか計算してみました。それぞれ,1.955 V,2.048 Vでした。有効数字3桁で表すと2.00 V,2.05 Vとなります。この程度の変動であれば実用上問題とはならないでしょう。先に,このメーターを使うか,キットのデジタル電圧計を用いるか思案してみると述べました。結局,このメーターを用いたいと思います。