冷却水止め忘れ防止回路  | 技術日誌

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ここでは,電子工作,木工などの趣味での記録を書いています。
なお当初はKMK研究所のメインテーマであるSPSのノウハウを書いてきましたが,順次SPSノウハウのページに複製を作っていきます。

 先に紹介しました通り,SPSにつないだ拡散ポンプの冷却水は現在,チラーを用いたSPSの冷却系からとっていますが,初期には水道水により冷却していました。そのような場合,終了後冷却水の止め忘れの恐れがあります。以下に冷却水止め忘れ防止回路を紹介します。
 拡散ポンプには断水リレーが付いています。冷却水が流れているとき,ここからAC 100 V(私どもの用いている拡散ポンプの場合)を取り出せます。一方,SPS装置には周辺機器を動かすためAC 100 Vのコンセントが付いています。SPSの使用を終了するとSPS装置の電源を切ります。ということは,SPSからのAC 100 Vがなくなり,断水リレーからAC 100 Vが来ているときブザーを鳴らす様にすれば冷却水止め忘れ防止回路になることになります。


 回路図は下の様になります。点線内は拡散ポンプ内の回路です。断水リレーは水が流れているときONになりAC 100 Vを出します。これをリレーのb接点を通します。すると,水が流れていて,SPS電源が切られたとき100 Vが出てきます。これでブザーを鳴らします。使い方(SPS終了時)としては,先ず冷却水を止めてからSPS電源を切ります。逆にするとブザーは鳴りますが,その後で冷却水を止めればブザーも止まります。