先に「スペーサーは偶数個作って下さい」と述べました。粉体充填後次のような方法で仮圧縮すると試料が中央部にセットされます。
下側に複数のスペーサーを入れて粉体を充填します。スペーサーの厚さの合計は,粉体を軽く手で押したときに試料が中央部にするのに必要な量とします。
次に,重ねたスペーサーの1つを取り外し,上側に同じ量のスペーサーをセットします。そして,プレスします(プレスには木工用万力を使っています。これについては,次の記事をご覧下さい)。これにより試料が中央になりある程度プレスされたものができます。さらにスペーサーを上下1枚ずつ外し,同じようにプレスします。これを仮プレスト呼ぶことにします。私は仮プレス(SPSにかける前にあらかじめプレス)として,100 kgf程度加えています。φ12のパンチに対して10 MPa程度になります。スペーサーを外してプレスする操作は繰り返し,それ以上縮まないところまで行います(実際には1,2枚外せばそうなります)。