3回完結の最終回ですが
目標→スケジュール
とくると、あとは当然ながら「実行力」です。
ここで大切なポイントが1つ、
実行できない人の共通項
です。
それは、スケジュールを
親から与えられている、押し付けられている
というパターンです。
ここが意外と見落とされがちです。
与えられたスケジュールの特徴は以下
・勉強のフリをしだす。
・スケジュールが、押し付け(プレッシャー)になる。
・見られていなければ、別の事をする。
・音楽を聞きはじめる・・・
・集中力が落ちる
・スグに机を離れて脇道に行く
スケジュールの立て方は人それぞれでしょう
時に失敗もあるでしょう。しかし、
自分で作ったスケジュールであれば
そこに失敗があり、本人の「反省・気づき」が発生します。
人が作ったスケジュールであれば、時間がたてば、ただの「終わり」です。
親としては、多少のアドバイスはあっても
「気長に経過を静観するゆとり」
が必要です。自分で立てたスケジュールであれば
・勉強内容よりも、もっと単純に時間だけ決めよう
・もっと、ざっくりとしたスケジュール立てよう
・変更が効くように・・・こうしよう
・メシ食ったあとは眠いんだよな~、メシの後は風呂にしよう。
など、
フィードバック(feed Back)→ 調整(Adjust)
が始まるのです。
ところが、目標もスケジュールも親が、押し付け決めたものであれば
どうしても「イヤイヤ」、つまり「勉強嫌い」になるのが常です。
思い出して下さい。
あなたは、自転車に乗れます。鉄棒(逆上がり)が出来ます。
小さいころ、周りを見て「あんな風になりたい」と
自ら願って練習したからです。
自ら願った事は、紆余曲折、時に挫折しながらも実現していくものなのです。
そして
「自らの目標→スケジュール→実行」が根付くと、人は
「無心になる習慣」
を獲得します。
この感覚が定着すると、大人になってからも、
瞬時に「無心」モードのスイッチを入れられるようになり
成功体験を重ねることになります。
ここが大切です。
スケジュール「ある・なし」の最大の副産物といっても良いでしょうし。
そのための「3サイクル」であったといっても良いのです。
「無心」・・・心が無いと書きますが、私心(エゴ)が無くなるのです。
誰でも何度か経験あるかと思いますが、
「えっ、もうこんな時間?」
「えっ、食べるの忘れてた」
と、我を忘れて没頭する瞬間の事です。
この時、何人も
充実感を得て、心は安定し、見返りを求めない。
それは、禅でいう「無」の境地に近いものです。
こういう「無心」という状態が、火事場の馬鹿力的に能力をアップさせるのです。
とすると、親としては
子どもに目標とスケジュール押し付けるのではなく、どう引き出すか?
それぞれ性格の違う子にどうアプローチするか?
ここに、ひと工夫もふた工夫も必要になります。
ここが見せ所です。
どうぞ、親も子も、この当たり前の
「目標→スケジュール→実行」
の3サイクルで
「無心の習慣」
を獲得して下さい。
人生の成功・失敗もすべてここに根付いています。
子どもの世界に限った事ではありません。
大人の世界でも、目標に向かって「無心」になっているヤツは
それが、どんな目標であれ、光輝き、人の心を突き動かすのです。
安部浩之