環境免疫学研究会では、歴史・科学・宗教・文化といった様々な要素に着目し、様々な問題を抱える現代社会に必要なものを研究・開発しています。
そもそもモノ作りの知恵に長けていた私たち日本人ですが、長い歴史の中で培われてきた倫理観・死生観の変化や、環境の変化などにより、単なる利便性のみを追求してきた近代の歴史があり、近年ではインターネットというコミュニケーションツールの拡大によって、サイクルの極端に短い商品が目立ちます。
当研究会では、人の幸せを願うことから真のモノ作りが始まり、そしてどんな時代にも使えるマストアイテム・マストデザインが創出されるべきとの姿勢を打ち出しています。
研究会は別府教育史料館内で随時行われています。
ちょっとその設立経緯をかいつまんでご紹介しましょう。
会が発足する少し前から、いろんな方々との接点が、まるで点と点が線となっていくような動きがありました。医療、音響照明、会社員、教員、インテリアコーディネイター、自営業など、その他多くの方々のご意向の中に、根の深い社会の問題を見つけ、そして実感していきました。
元々、幾何学・仏教学等に造詣の深い会長を中心に「音・色・形」の芯について探っていきました。
時に世界・日本・地域の歴史を紐解き、数理を利用し、天文学・物理学・宗教学、フラクタル・黄金分割比や大和比、先人ではピタゴラス~空海、モーツァルト・ワーグナー・サティ・美空ひばりなどなど、この他、数え切れないほどの歴史の産物を偏見なくむさぼり続けました。
すると、気がついてみると、いろんなことが見え始めました。ちょっと小難しい話題も中にはありますが、議事のほとんどは、夢を描きながらの楽しいワクワクするようなお話です。まるで宇宙の果てには何があるかを想像する子どもの気分がそこにあったり...。会議の度に、時間は矢のように過ぎました。時を忘れるとはこのことなのだと実感させられました。
そして何よりも、
”人の幸せを願い、社会に貢献したい”
この思いだけは、異様にもこだわってきたのです。
こうして、いろんな知識が結集して、やがて”知恵”へと発展してきたのです。
さて、今からは様々なデザインを通して世に貢献する段階です。
小さな会ですが、これまで研究に費やしたこの膨大な時間を発揮することができるということ。
更に気を引き締めて臨まなければと思います。