「山にそびえ立つ理由」 | 家族を見つめる(家庭教育)

家族を見つめる(家庭教育)

日常イズムを通して、家族を見つめなおす


一般にストーンサークルは珍しいものという印象がありますが、実のところそうでもありません。実際に確認されているものの数は日本国内でも数多く存在します。当研究会の拠点である大分県別府市にも数基のストーンサークルがあります。本格的に調査すればまだまだ隠れたストーンサークルが存在するのかもしれませんね。


ストーンサークルのほとんどは山腹や頂上付近といった高所に見られます。このことからいろんなことが見えてきます。なぜ、手間のかかる条件である山にあのような大きなオブジェを打ち立てたのでしょうか。なんとも不可解ですね。
重量は超ド級、形にするにも難しく、しかも山です。これほど大変なことはありません。まるで、わざわざ苦労を選んでいるかのように思えます。


古の人々は、この難儀極まる作業をおそらくはかかったであろう長い年月を経て、この作業に取り組んだのでしょう。

この推測は、速度と利便性を追い求める私たち現代人にとって、想像するにも耐え難いほどの思いです。時代を超え、世代を跨り、モノを作っていくという壮大な計画。これは、自然環境保護や教育といった現代人が抱える問題の根幹を垣間見る気がしてなりません。
エジプトのピラミッドや仁徳天皇稜など、世界中に多くの巨大遺跡が残存していますが、このような遺跡類に共通する大きさに目眩を感じながらも、私たち自身に大切な気づきを芽生えさせてくれます。先人の遺産は私たち現代人にもの言わずとも心に語りかけてくるのです。

本サイトに掲載中の環境免疫学講座(一般向け)をお読みいただければ、ストーンサークルがなぜ山にそびえ立つのか、そしてなぜこのようなものが必要だったのかという謎をかみ締め、そして個の内に昇華させることが可能かと思います。

私たちの体は遺伝子情報に満ちています。当時の人々が存在して私たちがいま存在しています。答えは自分の中にあるということ。自分を知ることで、全てが少しずつわかってくる...。科学的な捉え方が得意な方は、遺伝子工学をかじってみる。精神世界に理解のある方は、静かに瞑想したり...。



次回は、サークル図形の意味を探ってみましょう