さて、前編では、自宅→新横浜→東京→越後湯沢と新幹線を乗り継いで新潟県まで至るルートについてご紹介させていただきました。後編の今回は、越後湯沢から診療所までです。
上越新幹線で越後湯沢に着いたら、ほくほく線という在来線に乗り換えます。ほくほく線は、越後湯沢(実際は六日町)から上越市の犀潟駅(さいがたえき)を結ぶ路線で、個人的にはかなり刺激的な路線だと感じています。まず、ワンマンカー(乗務員は運転手さん一人だけ)で、車両は2両編成です。無人駅では運転手さんに切符を直接手渡し電車を降ります。乗り越しの際などは運転手さんにその場で直接不足分を支払うことも可能です。
越後湯沢から六日町まではなんてことはないローカル電車なのですが、六日町を過ぎると本領を発揮します。まずいきなりスピードがかなり上がります。調べてみると、このほくほく線で私が乗る電車は「超快速スノーラビット」と名付けられており、その運行速度は約100km/h、特急券の要らない電車としては日本一の速度を誇っています。2両編成のこの電車で突如加速していく雰囲気は若干ジェットコースターを彷彿させます。
そして、六日町から十日町を過ぎると、加速したスノーラビットはここでトンネル区間に入ります。ここから標高が変わるのでしょうか、気圧の変化を鼓膜に感じます。真っ暗闇のなか猛スピードで走るスノーラビットの車内にいるとワープ区間に入ったかのような錯覚に陥ります。銀河鉄道999ファンの方にはこの高揚感をきっと感じてもらえると思います。そして、ワープ区間が終わると目的地「まつだい」駅はもうすぐです。
まつだい駅は無人駅なので運転手さんに切符を手渡して電車を降ります。こんな具合いですがこの日は5, 6人降りていました。
さて、改札を出るとまつだい駅には道の駅が併設されているため立派な駅前ロータリーがあります。そして、ありがたいことに十日町市がタクシーの送迎を準備してくれています。
写真に写っているモニュメントのある交差点を曲がるとまつだいから松之山へ入ります。松之山は温泉で有名です。松之山温泉については私もまだほぼ未経験(実は、ちょっと入ったことあります)なので別の機会にあらためてご紹介したいと思います。
松之山診療所に着きました。診療開始時刻ほぼちょうど。すぐに着替えて診療です。ここでの診療についてはまた別の機会にあらためて。
この日の診療を終え、まつだい駅ホームで電車を待っているときのセルフィー。今週は秋の気配を感じる心地よい風が吹いていました。秋の短い松之山では、来週はまた違った雰囲気になっていると思います。