田村市常葉町の「こどもの国ムシムシランド」のカブトムシ自然観察園は14日、2年ぶりに開園した。
1000匹のカブトムシがドームに放たれ、子どもたちの歓声が響いた。
昨年は東京電力福島第一原発事故に伴う緊急時避難準備区域となり休園した。
9月の指定解除を受けて除染を進め、夏休み前の再開にこぎ着けた。
初日は放虫式が行われ、運営する市常葉振興公社の橋本隆憲社長が「子どもの元気な声が戻ってきた。
再開を観光客回復のきっかけにしたい」とあいさつした。
公募で集まった64人が10匹ずつ成虫を受け取り、網で覆われた800平方メートルのコナラ林に放した。
公社は4月以降、幼虫2万匹を放射性物質に汚染されていないハウス栽培キノコの原木で育てた。
地表の落ち葉を取り除き、餌場や通路の枕木を交換したほか、幼虫の放射性物質を検査し、安全に気を配った。
観察園は8月26日まで営業する。
出典:福島放送