ベンツ W204 ATF・ベルト交換 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

ベンツW204がATFとベルト交換で入庫しました。

 

エンジンかATに不調があるとのことで交換前にテスターをかけていると車の下に水溜りが・・

故障コードは残っていませんでしたが水漏れがあるようです。

水漏れしていては作業が出来ませんので先に修理します。

水漏れ箇所を探した所、赤丸の所から漏れていました。

 

樹脂パイプから漏れているようです。

 

直接は見えないので周りのものを外していきます。

EGRやパワステタンクを外します。

 

パイプのステーが他のアルミステーに挟まれているため、アルミステーのボルトを全部緩めて

移動しないと外せません。

 

パイプが外れました。黄色い線の所にクラックが入ってました。

 

冷却水とブローバイのパイプが一体化しているのでまとめて交換になります。

減った分の冷却水を補充して、漏れが無いのを確認したらATF交換を始めます。

 

ATF交換は下からの作業になります。

まずはアンダーカバーを外します。

 

アンダーカバーには漏れた冷却水の跡がありました。

 

触媒にも冷却水が垂れて乾燥した跡が残っていました。

 

ATF交換を始めます。722.9系ATです。

7まずはオイルパンからドレンボルトを外して抜きます。

 

大体抜けたら中にあるレベル調整用のパイプを打ち抜きます。

 

緑のパイプをこんな感じで打ち抜くとATFが更に抜けてきます。

 

ATFが抜け切ったらオイルパンを外します。

 

ATFフィルターを外します。

 

外したあとはパーツクリーナーで洗浄します。

 

W204のこの型はトルコンからもATFが抜けます。

 

電動ポンプを外して

 

メクラ蓋を外します。

 

クランクプーリーを回して

 

ドレンボルトが穴の位置に来るようにします。

 

ドレンボルトを外してATFを抜きます。

 

外したオイルパンには磁石が付いています。

 

多くは無いですが鉄粉が付いています。

 

オイルパンと磁石を洗浄します。

 

綺麗になりました。磁石を綺麗にするのは結構手間が掛かります。

 

新品のフィルターへ交換します。

 

新品と比べると外したフィルターが汚れているのが分かります。

真っ黒ですが元は新品と同じ色です。

 

中のスポンジの部分も汚れています。

 

新品は真っ白です。

 

新品のパッキンと

 

ゲージを付けて

 

ボルトも交換してオイルパンを取り付けます。

 

トルコン側もドレンを付けてメクラ蓋をしてからポンプを戻します。

 

エンジン掛ける前にベルトも交換してしまいましょう。

 

エンジンを掛けた後ですと熱いですからね。

 

ATFをチェンジャーで入れていきます。

ATFは7速AT対応、236.15対応の青いATFです。

 

専用のパイプをドレンへ付けます。

 

テスターで温度確認しながら量を調整します。

純正テスターもありますがこういう作業は無線式のAUTELの方が便利ですね。

 

ATFが出てこなくなれば適量です。

 

ATF交換したあとはミッションのアダプションをします。

走りながらあれこれしていきます。

 

アダプション後、冷却水量を確認して完了です。

パーツ類は予定に無かったパイプ以外は持ち込みで対応させていただきました。

当社では自己責任がご理解できる方のパーツ持込みは対応しております。

工賃は割り増しになりますが、ご相談いただければ対応いたします。