ポルシェ996HP エンジン異音修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

ポルシェ996HPがエンジン異音で入庫しました。

エンジン右前辺りよりカタカタ音がします。

冷間から温感時までずっと出ています。

タペット音かピストンがライナーを叩いている音か・・

とりあえずプラグを外して

内視鏡で見てみます。

内視鏡を買い換えました。

今回の物はカメラ部が手元の操作で180度曲がります。

 

傷はありますが音が出るほどひどくはないですね。先端が曲がるととても見やすいです。

180度曲げればバルブも確認できます。

 

ライナーは大丈夫ということでラッシュアジャスターを点検します。

上死点を出しておいて

 

バルブカバーを外しました。

 

SSTでカムシャフトを固定してからラッシュアジャスターを点検していきます。

 

6番の排気側左側がまったく張りがありません。スカスカです。

他は大丈夫でした。

 

本来なら片側12個交換したいところですが、6番の4個交換で様子を見ます。

 

SSTを外してカムを浮かします。

 

アジャスター交換したら組み付けようのSSTでカムを固定

 

ヘッドカバーをきれいにして組み付けます。

 

各シール類を新品に交換。

 

ちなみにX51エンジンは右のカムオイルポンプがノーマルと違います。左はノーマルと変らず。

6番側からもパイプでオイルを吸い込んでいます。

 

社外エキマニを外したのでガスケットも社外エキマニ用を探して交換しました。

 

ダメなアジャスターを分解したら油圧部分が引っ込んだまま出てきません。

異物で固着したのか完全に固定してました。

これでは音が出たままになりますね。