BMW528 F10 エアコン冷えず修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

BMW528 F10がエアコン冷えずで入庫しました。

 

まずはエアコンガス量の点検です。

ガスが少ないので補充しました。結果、問題なく冷えるようになりました。

エアコンのシステムには問題無さそうです。

 

ガスが減っているということは漏れているということですが問題は漏れている量です。

スローリークだと見つけるのが大変です。

とりあえずお昼になったので昼食を食べて1時間後に点検したら冷えなくなってました。

ガス量も補充前ぐらいに減っています。漏れは大量のようです。

 

上から見える範囲で漏れは確認できませんでした。

リフトアップして下から見るとアンダーカバーが濡れている所があります。

 

カバーを外してみるとコンデンサーの下側からガス漏れしています。

結構な量が漏れているようです。

 

とりあえずコンデンサーを外して点検してみましょう。

この車は上からコンデンサーを交換することが出来ます。

 

まずはエンジン左右のカバーを外します。クリップ止めで数が多いです。

 

ラジエター上側のフレーム外します。

 

電動ファンは引き上げて後ろにずらしておきます。

 

グリルからの導風カバーをずらすとラジエター上側のカバーを止めているネジが見えるようになるので

外します。

 

こんな感じでラジエターとコンデンサーが見えるようになります。

 

コンデンサーと繋がっている高低圧ホースを外します。

 

そうすると上側に引っ張り出せます。

 

取り出せました。

 

コンデンサーの下側が左右共オイル汚れがあるので漏れているようです。

そんなに大量に漏れている感じではないですが・・・

 

あれっ!おかしな部分があります。

 

ここはフィルターが付いていますが

 

このようにちゃんと付いていれば隙間無く付くはずですが緩んでいました。

ここから大量に漏れていたようです。

締めなおせば漏れは止まりそうですがコンデンサーの金属部からも漏れがあるのでASSY交換します。

 

新品ですがフィルター部はピタッと付いてますね。

コンデンサーを取付けします。

 

ホースの結合部のOリングを交換します。

 

コンデンサーを交換する前は真空にならなかったですが交換後は真空になりました。

真空引きをたっぷり時間掛けてやったあと放置して他に漏れが無いか確認します。

 

真空状態を保持できたので漏れは無しと判断してガスを充填します。

エアコンオイルも漏れてしまっているので替わりにワコーズPACを入れます。

在庫してあったやつなので古いデザインのやつですね。

 

冷えを確認してから外した物を元に戻して完成です。