HA様ポルシェ996HP 整備&チューニング その5 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

HA様ポルシェ996HP 整備&チューニング その5です。

 

前回付けたブレーキパッドアクレPC3200は茂木でフェードしてしまいました。

 

塗装が焼けてしまい当たり面も炭化してました。

 

エンドレスCC40へ交換しました。これでダメですとブレーキを大型化しないと・・

 

ブレーキを少しでも冷やせるようにダクトをGT3用に変えます。

 

外したフロント用は加工してリアに付けました。

 

今回のメインはLSD取付けです。

 

ドライブシャフトを外して

 

フランジも外します。

 

フランジはボルト止めタイプです。

 

カバーを外して

 

デフを取り出します。いつものオープンデフではありません。純正のLSDが付いていました。

 

OS技研さんのスーパーロックLSDの交換します。996は適合が難しいそうですが恐らくこれだろうと。

 

ベアリングを付け替えて

 

仮り組みをして干渉するところがないか確認します。

大丈夫そうなのでリングギアを付けてカバーをつけようとしましたがカバーがぴったり付きません。

どこかが干渉しているわけでなくLSDの全長が長くてベアリングに当たって付かないようです。

 

元のデフと比べてみますと長さが違いました。

OSさんLSDはオープンデフのサイズですね。長さが違うのでシムをそのまま使うとダメですね。

シム調整すれば使えそうな違いです。

 

ベアリングを外して元のシムの厚みと長さの違いを計測して使うシムの厚さを決めます。

 

ドキドキしながらLSDを付けてカバーを付けるといつもの感じでぴたっとはまりました。

バックラッシュもいい感じに取れたので再調整は無しでこのままいけそうです。

私の場合はLSDに交換する時に、ノーマルで問題なければ調整はしません。

ノーマルデフとLSDの寸法が同じならばシムを移植すればメーカーが最初に組んだバックラッシュとプリロードになるからです。

今回はデフの寸法が違ったのでシムを変えなければならなかったですが、きちんと計測して計算すればノーマルと同じバックラッシュとプリロードになるはずですが、組んでみないと分からないので大丈夫だと分かるまではドキドキでした。泥沼にはまる場合もありますしね。

 

すべて組み上げてミッションオイルを入れたらパッドとLSDの初期慣らしをやってから納車です。