ポルシェ996 チャージランプ点灯修理 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

外車専門自動車屋の活動日記

ポルシェ996がチャージランプ点灯、バッテリー上がりで入庫しました。

 

 

オルタネーターを外してICレギュレーターをテスト用のものと交換してみます。

残念ながら症状変らず。ダイオード辺りの不良だと思います。

ICレギュレーター以外はASSYになるので丸ごと交換ですね。

 

交換作業中にウォーターパイプが折れました。

熱でダメになってよく折れるパーツなのでアルミの強化品へ交換します。

 

 

ベルトも新品に変えてチャージランプも点かなくなりました。

充放電量も確認して終了です。

 

おまけ

すごく悩んだオルタネーター修理。

ポルシェ968でバッテリーオーバーチャージする車両の修理です。

アイドリングで18V発電してしまいます。何故か3000回転以上だと正常になります。

オーバーチャージの原因はICレギュレーターの不良しか考えられず、テスト用のものに交換しましたが

症状が変りませんでした。

ICレギュレーター以外でオーバーチャージする原因???

 

オルタネーターをばらしてみるとローターコイルの配線に怪しい所がありました。

本来絶縁してスリップリングに行く配線が切られていて、ローターコアへハンダ付けしてあり

スリップリングから出た配線もローターコアへハンダ付けしてありました。確かに導通はしますが・・

スリップリング下側はICレギュレーターのF端子に繋がる所です。

アース落ちすれば最大電圧になる仕組みになっています。

オルタネーター後ろ側のベアリングはゴムのようなカバーが付いているので絶縁されています。

しかし前側はオルタネーター本体とベアリングが直接取り付けされているので導通してしまいます。

 

想像するとどこかでOHしてうまく絶縁配線が作れず(遠心力がかかりますから強力に固定しないとダメです)こういう形にしたのかと。

最初のうちはベアリングもグリスがたっぷりあり絶縁されていたが使用していくうちに導通してしまい

最大電圧に。回転を上げるとベアリング内で導通しなくなり正常になったと思われます。

人災ですね・・