TS様ポルシェ986 レース後整備 | AUTOBAHN MOTOR&KLUB909BLOG

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外車専門自動車屋の活動日記

TS様ポルシェ986ですが無事にレースは走りきれました。

レース後の点検整備です。

 

切れていたドライブシャフトブーツを交換します。

 

シャフト下にあるカバーやフレーム、マフラーを外します。

 

フランジのボルトを外します。

 

ハブ側のナットを外せばシャフトが外れます。

 

ぱっくり切れてますがグリスは意外と残ってました。

 

ばらして洗浄して

 

グリスを詰めてブーツを付けていきます。

 

バンドで締めてアウター側は完成。

 

イン側もグリスを詰めて

カバーを交換して

ブーツをつければ完成です。

 

ちなみにグリスはルブロモリレーシングCVジョイントグリスを使いました。

結構お高いグリスです。

 

元々付いていたバンドですがこれですと締め付けが弱くグリスがはみ出てしまいます。

 

こちらのタイプですとかなりきつく締められます。

 

フランジ側のボルトをトルクレンチを使い締めます。

 

ハブ側は大型のトルクレンチで締めます。ナットは新品に交換します。

後は外した物を戻して終わりです。

 

追加で運転席のガラスがドアを開けるときに少し下がるのですが、それが動かなくなったので点検します。

内側のドアノブを引くと少しだけ動きます。

ガラスは手で動かすと10cmぐらい上下してしまいます。遊びが大きすぎてモーターは動いても下げきれない感じです。

まずはドアの内張りを外していきます。

 

レギュレーターを外して点検します。ワイヤーがかなり遊んでいます。

通常はピンと張っているはずです。

ワイヤーが伸びるとクリップの部分から一段階ずつずれて遊びを無くすのですが完全に外に出てしまっています。

ワイヤーの巻き取り部のカバーをあけると青いプラスチックパイプが折れて中に食い込んでました。

正常ならばこのくらいの位置にあるはずです。上記の状態ですとワイヤーが遊んでしまいますね。

 

新品のレギュレーターはこんな感じです。

新品のレギュレーターを組んでいきます。ストッパー確認!986なので上のストッパー残しでOKです。

これで正常にガラスが下がるようになりました。

 

それと前回ダメになっていたミッションマウントですがせっかくなのでリジットへ変えようとしたのですがパーツが間に合わず次回交換になりました。