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黒歴史の廃棄処理場

かつて、一人の男が作り続けていた黒歴史の墓場。

一部15禁程度の描写があるので、(整理はしたが)閲覧注意。
そうでなくても、公開しているのは黒歴史。帰るなら左上。

それでも、と言う方はごゆっくりどうぞ。

「随分と勉強熱心な事だな。」


朝から本を読んでいる弟子に、ラフトは声を掛ける。


「ちゃんと寝たか?睡眠削ると、頭が覚えないぞ。あんたの場合、どうせ人より時間あるんだろうし。」
「時間?確かに、私はお仕事してないからな。」
「それはそうだが、その事じゃないな。・・・家事以外に、働いてくれても良いんだが?」
「師匠がやれって言うなら、私は何だってやるぞ。あ、畑でも耕すか?」
「好きにしろ。一日の時間じゃなくて、一生の時間の話な。」


レンは首を傾げる。


「・・・私は長生きなのか?」
「必ずしもそうとは言い切れない。前例を見てきた訳じゃないし、俺はあんたの生みの親でもないからな。」
「私の聞き方が悪かったか?師匠って回りくどいよな。」
「辛辣だな。だけど、魔物が兵器として生み出したなら、相応に寿命も必要だろ。ただのラット紛いだったとしても、人間の寿命じゃ使い物になるまい。」
「そう言うものなのか?」


言っていて、しかし確証を持てないラフト。


「いや、ハツカネズミって言うくらいだから短命だよな・・・」
「んんー?よくわかんないけど、私は生まれた時からずーっとこの姿だぞ。人間みたいに、背が伸びたりしてないんだよ。」
「まぁ良い。もしもあんたが望むなら、その時は・・・」
「その時は?」
「・・・相当、退屈な毎日になるけどな。」


レンは更に首の傾角を大きくする。


「師匠が何を言いたいのか、全部はわかんないけどな、私は師匠とずっと一緒に居たいだけだぞ。退屈だって、師匠と一緒なら平気だからな。」
「・・・考えておく。」


レンの顔が元の角度に戻る。


「難しい話はもう良い!それより師匠、稽古つけてくれ!」
「考えるより体を動かす方が好きか。」
「うん!」


早く早く、と急かすようにレンは扉を開けて外へ出た。
午前中の青空の下では小鳥が囀っている。生きている今を謳歌するように。