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広まるヘルシー志向と高まる需要についての考察
編集長X著
10年前と比べて夕食に和食を作る頻度が増えた人は46%(これに対して洋食は13%)。
理由は「健康的だから」「カロリーが低いから」。
日清オイリオグループは8日、同社の生活科学研究室が実施した「わが家の夕食メニューの(10年前からの)変化」に関する調査結果を発表した。8月9日~11日の3日間にインターネットを通じ、全国の20~60代の女性を対象に調査を実施し、得られた1199の有効回答の結果をもとに弾き出されたのが冒頭の数字である。
10年前と比べて夕食にこだわるようになったことは「栄養バランスやカロリーなどを配慮すること」が53%。
10年前と比べて洋食を作る頻度が減った人は32%(これに対して和食は6%)。
などなど、さまざまな調査結果が発表されたわけだが、すべてをひとまとめにすると、食に対する健康意識が高まり、和食を作る傾向が圧倒的に強まった、ということになる。調査を実施した企業が企業だけに、「10年前と比べて使用頻度が増えた調味料で最も多かったのはオリーブオイル(54%)」というアピールも欠かさなかったが、それを脇に置いておいたとしても、この調査結果は現在の日本人の食に対する意識と、将来的にたどるであろう道筋を端的に示しているように思う。
女性はもともと健康意識が高く、食に対する気遣いを持っている人も多いが、昨今は男性にも徐々にその意識が浸透している感がある。メタボな中年男性が増える一方、「マグロはトロよりも赤身」「肉は霜降りよりも赤身」を口にし、実際にローカロリーな食に傾倒しているアラサー&アラフォー男子も多い。少子高齢化が一気に進む今後は、和食をはじめとする健康食に対する需要が加速度的に高まっていくことだろう。
ヘルシー志向が高まっているのは国内だけではない。ハウス食品グループ本社の関連会社、ハウス・フーズ・アメリカによると、米国内における豆腐の売上高は2010年が約42億円、2011年が約45億円、2012年が約56億円と順調に伸び、2013年の12月期は約64億円を見込んでいるという。ハウス食品グループの豆腐事業はすでに全米をカバーしており、現在はドイツやフランスにも一部を輸出している。「豆腐=和食=ヘルシー」のイメージは世界的に浸透しているので、今後はさらなる広がりがあってもおかしくない。
もちろん、単に健康、ヘルシーを前面に打ち出しただけでは、国内外ともに消費者はついてこない。「美味しい」「安い」「手間がかからない」などのプラスαの要素があってはじめて、成功に結び付く。そのあたりの“ツボ”をしっかり押さえることのできた食品関連企業が、この先は業績を伸ばしていくことになるだろう。
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