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JALとファミリーマートが業務提携。相互に顧客補完狙う両社についての考察
編集長X著
日本航空(JAL)とコンビニエンスストア大手のファミリーマートは17日、業務提携を行なうことで合意したと発表した。11月1日からファミリーマートが電子マネー「WAON」を扱う「WAONマイル特約店」となり、JALのマイル会員がWAONの付いたマイレージカードで買い物をすると、従来の2倍のマイル(200円で2マイル)が付与されるようになる。また、1万マイルを貯めると、それを使って1万500円分のファミマ専用のプリペイドカードへの交換も可能になる。
この提携により40~50代のビジネスマン顧客が多いJALと、若年層に強いファミリーマートが相互に顧客を補完するのが両社の狙い。「若年層やJALがアプローチしきれていない地域の顧客に対して、ファミリーマートが持つ全国1万の店舗網を通じてマイレージを使うことやためる楽しみを広げていきたい」(JALの植木義晴社長)、「シニア層にもっと利用してほしい。海外でも台北やバンコクなどファミリーマートが出店している地域ではJALブランドは強い。お互いのインフラを生かしてより良いサービスを提供したい」(ファミリーマートの中山勇社長)と、会見の場で両社トップは意気込みを見せた。
新たな試みを導入する姿勢は評価したいが、思惑通りの結果は得られないだろう。ややピントがズレている感は否めない。というのも、世間の多くの人々は「マイルやポイントを貯める」という行為にそれほど躍起になっていないからだ。貯まれば使うし、使えれば嬉しい。しかし、少々お得だからといって、積極的に貯めにはいかない(あえて買い物はしない)。そんな現状があることを見落としていないだろうか。
航空機利用の多い40~50代のビジネスマンのほとんどは、マイルは貯めるものではなく、勝手に貯まっていくもの、という認識を持っている。目の前にファミマとその他のコンビニが並んでいる状況であれば、ファミマを選択する率は高まるかもしれないが、「マイル2倍」を狙ってわざわざファミマに行くという行為には結び付かないだろう。
一方、JALのマイレージカードを所有していない若年層は、そもそも航空機利用に縁のない生活を送っているケースが考えられる。「マイル2倍」につられ、新たなJALマイル会員になる道を選ぶ若者がどれだけいるか? 冷静に判断すれば、答えはわかることだ。
今年3月には、全日本空輸(ANA)とセブン&アイ・ホールディングスが業務提携を発表し、4月から「ANAマイレージ」と「nanacoポイント」の相互交換サービスを開始したが、それを有効活用、積極利用しているという声は、周囲からとんと聞こえてこない。JALとファミマの業務提携も不発に終わる。それがFAになるような気がしてならない。
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