「2023 音楽の集い クリスマスコンサート」 | 最近の音楽鑑賞など

最近の音楽鑑賞など

本業関係および趣味について書きます(以前から変更しました)。

標記はいわゆる「ピアノ発表会」のことで、ここ数年、あるご縁で録画をお送りいただいて感想を送るということが習慣になっていた。発表会は時間がかなり長いので、高校生以上、などというようにグレードの進んだ方々のみについて聴かせていただくということが多かった。

 

今回はある思いがあって、ピアノ独奏・ピアノアンサンブルに関しては全員の演奏を聴かせていただき、その感想を主催者の先生にお送りしたところである。それは、感想を送るのは今回で最後にしようと思ったからで、さすがに年齢的なものもあり、長時間の鑑賞は疲れることがひとつ、そして皆さんの演奏が年々質の高いものになっていて、もう私などがコメントする必要もないだろうと思ったことがもうひとつの理由である。

 

この発表会はピアノアンサンブル(2台ピアノ、連弾)が多いのが特徴で、これには私も賛同している。ピアノの勉強は独奏を中心として行うので、合奏の経験が少なくなりがちである。教則本の中には先生との連弾を課題としているものもあるが、お友達と意見交換をしながらアンサンブルをする機会があるのは大事だと思う。という訳で、今回は親子・兄弟の連弾、それにピアノ協奏曲の演奏が多かったのは良かったと思う。

 

演奏内容についても、それぞれの演奏者が真摯に音楽と向き合っていることが感じられ、毎年12月に目標をおいて仕上げられていることに感動した。中には驚くような感性(モーツァルト 「ピアノ協奏曲“戴冠式”」・ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第3番」など)を示す人もいて、なかなか聞いていて楽しかった。こういう演奏会を聴くときには普段の私ではなくなっている。初心に帰って音楽を楽しむ、ということができた数時間であった。