子供には子供の個性がある。
だから親の価値観を押し付けてはいけない。
子供には子供の考えがある。
だから親の考えを押し付けてはいけない。
カリール・ギブランのあなたの子どもは という素敵な詩があります。
ただ、・・・・
哺乳類は子供に餌の取り方を教えます。
どうやって生きていくべきかを教えます。
生きていく術を教えます。
人間も動物である以上、価値観、生きていく術を伝えようとする(ある意味押しつけ?)のは、本能、DNAに組み込まれているもので、ある意味当然のことなのです。
価値観を押し付けてこそ親であるのです。
ただ、気付いてほしいことがあります。
子供さんはいま何歳ですか?
あなたはいま何歳ですか?
あなたは、さらに何年後の子供さんのことを思って、今、子供さんにあなたの価値観を伝えようとしていますか?
子供は、今、ココを生きています。
そして、あなたの何十年かの経験をそのまま伝えようとしても理解できないことの方が多いです。
そして、子供のためだからといって、子供の将来を思って(実はあなたが不安だから)と言いながら、
あなたの不安を子供に手渡そうとしていませんか?
価値観を押し付けるのも状況によってはOKだと思います。
でも、子供のためと言いながら、あなたの不安を伝えるのはやめましょう。
子供の将来は、明るい方がいいからです。
わけも分からぬうちに親の不安を手渡されては子供が困ります。
ちなみに私は、子供が高校生になるまで、「勉強しろ」といったのはほんの2回だけ。
何故かというと、私の父が、
「子供とは、親が勉強しろと言わなければ勉強しないものである。」という信念の持ち主でした。
「子供とは、親に言われなくても勉強するものである」
と信じていた私はこれに反発して、自分の子供には一切勉強しろと言いませんでした。
上の2回はうっとおしい時に追い払っただけです。(苦笑)
何が言いたいかというと、親が何と言っても、最終的に判断するのは子供です。
そのことは、親として、大人として、きちんとわきまえておかなければなりません。
さて、実は、うちの嫁さんも、子供の頃さんざん両親に「勉強せい」と言われたのが嫌だったそうで、子供に勉強しろとは全然言いませんでした。
うちの子は「なんで自分の家は友達の家と違うのだろう?」
と思ってたようですが、
親の価値観を押し付けているという事実は一緒です!
でも、それはそれでいいのではないでしょうか?
ちゃんと子どもに「○○という理由でこうしてるんだよ」と、分かりやすく伝えれば、後は子供が自分で判断します。
子育ては一瞬、一瞬が真剣勝負。
真剣に子供と向き合うことが一番大切です。
そう、そして、親も子どもも一杯、一杯で十分対応できないこともある。
それならば、ただ、愛情を伝えれば良いのではないでしょうか?
例え、あなたがどうであっても
私の価値を受け入れても受け入れなくても
どちらにしても、あなたを愛しているんだよ
と